1.明らかな日常 ページ1
【猫】
主にペットと言う名目で家に置かれる動物の一種
古来より不思議な力を持つとされ、ミステリやホラーの象徴と同一に扱われる
物語では萌えの象徴とされるが、彼らの裏事情はどうしようとも可愛らしい物ではない
＿＿＿＿＿＿＿＿
「ナツメ！行ったよ！」
そうして呼び掛けた友人の声に反応して、ナツメは自分に跳んできたボールを打ち返そうと構えた
大きさの割に合わず妙に軽いそのバレーボールに狙いを定め、挙手する時の様に片手を振り上げていつでも跳び掛かれる体制を取る
友人たちから与えられるその大きな期待の眼差しから感じたパスカルが上から重くのしかかる
でもボールはパスカルの影響なんて受けないで…そしてそんなのも全く気にせずに落ちてくる
此処だ！と言う推測だけでの判断をして地面から足を離そうとした瞬間、横から凄まじい速さを持った物体が通りすぎた
「姫！危ない！」
音速、いやそれ以上の物体が、私の取った準備を全て無為にしてしまう程のファインプレーを行った
バァンッ！と言うビニール製の物体が床に勢いよくぶつかる鈍い音がした
ピィィィ！と言う試合終了を知らせる大きな笛の音と共に、その物体…酒呑童子への歓声が上がる
彼はまたの人間名を、酒呑ハルヤと言う
体育館の隅に置かれた水筒を乱暴に取り上げ、蓋を開けて水を喉へ流し込んだ
纏められた部分から外れた何本かの髪の毛を結ぼうと、緩んだゴムを外す
「姫がご無事で、何よりです。」
「何よりです。じゃないわよ！折角ボールに触れるチャンスだったのに…」
私ががくりと肩を落とすと、ハルヤは『奇妙だな…』と言う困惑が見え見えの表情をした
だが。再び鋭い眼光を見せると、負けじと反論する
「しかし！高貴で貴重な姫の玉体にビニールボールごときが触れるなど言語道断です！
私としてもそんな事実は断絶を望みたい所存！」
「そう言うの良いから！これ！姫の命令ッ！」
同じチームでなかったらどうなるか、考えただけでも末恐ろしい
試合の休み時間、私にボールを投げた奴を脅しにいくやもしれないし、もしかしたら休憩中なのに試合に割り込んできたり…
あぁ怖い、ある意味恐ろしいわ忠誠心って。
「か…かしこまりました。」
酒呑君は少ししゅんとした様な表情をして自分から反対の方向へと遠ざかっていく
暫くして、廻りにいた女子たちがぞろぞろと集まってきた。
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名無しのダレカ - 紅白巫女w (2020年4月22日 19時) (
レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 寝高麗☆トラジローさん» コメントありがとうございます、ご指摘いただいた件ですが、改めて調べてみたところ、さくら元町の所在は東京との事でした。人の間違いを指摘できる立場でもないのに…申し訳ございません。また何か小説内での誤字や誤植がございましたらご指摘頂けると幸いです。 (2019年5月26日 19時) (レス) id: d51802be4f (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆トラジロー - あれ？妖怪ウォッチの舞台って《東京》じゃなくて《九州》じゃなかったでしたっけ？ (2019年5月26日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 雪葉さん» コメントと閲覧ありがとうございます、そして返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません…。雪葉様から頂いた「！」マークを気力にして頑張って行きたいと思っていますので、今後ともこの小説を宜しくお願い致します (2019年3月10日 16時) (レス) id: 5d2ed15dfa (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月3日 17時) (レス) id: 3c70fe5d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#チョコラーメン | 作成日時：2019年3月2日 22時
