接点 ページ14
『.........ｯｯひ！！ 待って来ないで！！』
携帯の電気を頼りに道を進んで行くと、
一匹の虫が光に寄ってくる。
乙「＿＿＿大丈夫だよ。僕が持つね、それ。」
虫を手で払った乙骨に携帯を渡し、
持っていた虫除けスプレーを振り撒いた。
乙「小さいのもだめ？笑」
『......大きさは関係ない。』
ただでさえ長く歩かなくちゃいけないのに、
驚いて疲れているようじゃしょうがない。
乙「まだ時間はあるから急がなくても＿＿＿ 」
携帯に視線を移した乙骨の言葉が止まった。
なんだ？
乙「ごめん。これ＿＿ 」
ロック画面の写真を向けられて、
素早く携帯を取り返した。
乙「.....虫、大丈夫？」
『......アンタの携帯で明かりつけて。』
黙って車道を下ると、隣で新しい光がついた。
乙「なんか少しだけ....安心しちゃった。ごめん。笑」
触れずにいたのに、わざわざこちらを向いて
へにゃりと笑いかけてくる。
『.....黙って歩いて。変え忘れてただけだから。』
一年の頃、五人で撮った写真。
関係が崩れる前の夏場で アイスを食べていた時の。
ロック画面なんてすっかり気にしていなかった。
少し複雑な気持ちのまま、ゆっくりと下っていく。
田舎だからか長い一本道で 迷うことはなさそうだ。
乙「それ、一個欲しいな。」
"なんて笑"
途中からグミの袋を開けた私に、声がかかる。
.....そこまで食べたいと思っていないんだろうけど、
私の反応を窺っているみたいで。
『..........一個だけ。』
乙「！ .......ありがとう。」
乙骨は、持っていた私の荷物と携帯を
片手に移そうとした。
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澪音(プロフ) - 更新再開楽しみにしてました！！！続きが読めると思うと、本当に嬉しいです (9月15日 13時) (
レス) @page47 id: 2ba2a5666c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - ずっとずっと更新楽しみにしてました。ほんとに大好きです戻ってきてくれてありがとうございますだいすき (9月15日 6時) (レス) @page47 id: e2dc63c50d (このIDを非表示/違反報告)
卵焼きちゃん(プロフ) - 感情移入してしまいました。凄く素敵な作品でした。 (6月4日 14時) (レス) @page32 id: 04cc082d2a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください (2022年12月16日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - どうしてなのだろう､､､ここまで尊いのは､､､毎回ご馳走様です！！ (2022年11月26日 7時) (レス) @page32 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小石
| 作成日時：2022年8月9日 1時
