猛暑 ページ6
体中についた跡を見られないように、
急いで自分の部屋に向かった。
夜遅いからか、男子寮の共有スペースにも
女子寮に続く石畳の道にも人がいなくて助かった。
真希や野薔薇ちゃんにでも見つかったら終わってたな。
ベッドに潜って、明日からは以前よりも軽い体で
新しい生活を始められるように期待する。
ゆっくりと目を閉じた。
『...........っん..』
カーテンから差し込む光で目を覚ます。
『あっっっっっついな.....』
あつい。ものすごく、暑い。
夏だから暑いのは当たり前なんだけど、
昨日や一昨日の暑さとは比べ物にならない。
夜に入れた冷房も切れているから、ジリジリとした
蒸し暑さが余計に嫌だった。
朝のランニングに間に合うように、身支度をする。
『ごめん、おはよ』
山に続く坂道の下の道路で待っている皆に声をかける。
真「げ、Aなんだよその服」
パ「うわ、倒れちまうぞA」
狗「しゃけしゃけ」
一人だけ長そで長ズボンのジャージを着て、
髪を下ろしたままの私を見て言った。
普段は任務でいない乙骨も、長期任務明けだからか
久しぶりにいる。
真「おい、見てるだけであちぃ。髪も結べよ。」
乙「ね、脱がないの？」
『うん。日焼け気になっちゃってさ。』
どう見ても確信犯の一人を殴りたい衝動をおさえる。
誰のせいでこんなくそ暑い格好してると思ってるの。
半袖の四人がとても羨ましい。
私はと言うと、首元までジャージをきっちりと上げて
肩下まである髪を下ろしたままでいる。
せめて髪は結びたかったけど、うなじや耳の後ろに
ついた跡が鏡に映り、諦めた。
本当に倒れそうだから中は下着とキャミソールだけに
してるけど、それでもかなり暑い。
『ぁ"っっっっつ』
走っている最中、意図せず心の声が漏れてしまった。
パ「脱げって」
『やだ....焼ける.....』
狗「高菜ツナマヨ..明太子ぉ..」
昨日まで半袖で走っていたくせに、
自分でもおかしなやつだと分かってる。
痺れを切らした真希が、私のチャックに手をかける。
『ちょっ！！！だめえええ！！！』
全力で阻止した。
そんなところを見てくすりと笑う乙骨。
熱中症で倒れればいいのに。
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ももちゃ - いやぁ、いい小説やぁ､､、 (2022年12月18日 19時) (
レス) @page6 id: 8be011992d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 今作も最高に最高な作品でした〜！！！！！ありがとうございます、、、、 (2022年7月25日 15時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご - ああもう最高、早く小石さんの宗教作りません？ (2022年7月4日 20時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
chimuko(プロフ) - ほんと毎回天才すぎませんか、私もう小石様の書く乙骨しか見れません大好きです……これからも更新頑張ってくださいいいい応援しております(；；) (2022年7月3日 15時) (レス) id: 0efb2643b6 (このIDを非表示/違反報告)
げろ(プロフ) - うわ最高すぎます。これからも更新頑張ってください！！ (2022年7月2日 14時) (レス) id: b9f8def78a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小石
| 作成日時：2022年6月26日 3時
