特級術師は逃がしてくれない。【乙骨憂太】

余儀 ページ31

.......！いっっっっっっっった



『.........ぇぁ！？』




痛みに驚いている暇もなく、


肩に掛けられた脚をぐっと引っ張られて





乙骨の胡座の上に、腰が乗りあげる。






少し浮いた脚の間から見下ろされた方思うと、


口を塞がれた。




『.......ｯｯｯ！！ﾝ！ﾝ....ｩ』






引っ張られて体勢を崩した両手は

いつのまにか頭の上にまとめられている。





....抵抗もくそもない。







『ﾝｯ....ふぁ.....それ.....ゃ』



上顎を何度も何度も

舌で撫で上げられる。




腰に乙骨の片腕が周って、

のけぞるのも浮くのも制御される。






『...ﾊｧｯ..ﾝﾝ....ﾊｧ』


体がびくびくして

背中と腹筋に力が入って、痛い。




乙骨の腕を起点にふにゃりと曲がる上半身から、


ひょいと服を抜かれる。





まって。






『乙骨....ｯあと....つけな.....で..ｯｯ！！』





胸元にきつく吸いつかれる。


服からは見えない位置だろうけど、痛い。





『....ｯﾊ..ｯ』



痛さと恥ずかしさで涙が出る。







乙「........泣かないで。




愛してるんだよ。 君のこと。

痛くしてごめんね。


跡、消えて欲しくなくて。」





腰裏に周っていた手が抜けて

私の頭を優しく撫でるのとは裏腹に、

胸やお腹にはｼﾞｭｯときつく跡をつけていく。




『もう...やだぁ....』



消えそうだったのに。

見えない位置ならいいわけじゃない。



また....許してしまった自分が嫌だ。





乙「ごめん...。ごめんね。嫌いになった？？」




こういう時だけ弱そうに、

上目遣いでみてくるところは本当に嫌い。




なのに、





『嫌いになんてｯ...

なれるわけないでしょｯ..ばか！ばか乙骨！死ね！』




イッッッッタい。

血を吸われてるんじゃないか。





乙「死ねって.....笑

ダメでしょ。女の子がそんな言葉使ったら。


いいの？見えるところにつけて」





『だめにきまってるでしょ！！

この！！アホっ骨！』






ｼﾞｭｯｯｯｯ






『う"ぁ....ﾝ..ｯ』





今のおへその下の


...............絶対やばい気がする。

難題→←半端

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す