【名探偵コナン】異世界の訪問者 番外編《男主》

男主誕生日記念《Happy Birthday!!》1 ページ9

10月3日は“異世界の訪問者”シリーズの主人公の誕生日！
と、いうことで、誕生日記念に書かせていただきました！



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最後に祝ってもらったのはいつだっただろうか。

子供の頃は、誕生日を祝ってもらえるのが嬉しくて、この日を毎年楽しみにしていた。


でも――…両親を亡くし、その幸せな時間もなくなった。


気づけば大人になっていて、歳を重ねることにも特別感を抱かなくなるようになり…。

潜入捜査官になってからは、誕生日というものを忘れてしまった。




だから、零さんに誕生日を教えることを失念していてもしょうがない。

以前、何かの流れでコナンには誕生日を聞かれて教えていた。
その彼から、零さんは聞いたのだろう。


ポアロからの帰宅とほぼ同時に、明日は誕生日なのかを聞かれた。


日付を思い出し、そういえばそうだった、と思い肯定すると、どうして教えてくれないのかと文句を言われてしまったが。


でも、別にプレゼントなんていらないし、いつも通りの時間を過ごせればそれでいいんだ。



そう思っていたけど、日付が変わったと同時に零さんに抱きすくめられ、お祝いの言葉を述べられるとやはり嬉しくて…。


じんわりとした温かさに心地よさを感じながら、幸せな夜を過ごしたのだった。




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朝は一緒に朝食を食べ、ポアロに向かった零さんを送り出し、ハロの散歩。
午後からは安室さんの代理で調査依頼をひとつこなした。


夕方頃、スーパーに寄って帰ろうと道を歩いていると、ポケットに入れていたスマホが振動した。



コナンからのメッセージだった。




“Aさん！安室さんが大変なんだ！今すぐポアロに来て！”



それだけ書かれた急を要する内容のメッセージに血の気が引いた。




なんだ？
ポアロで何かあったのか!?


考えている時間も惜しく、なりふり構わずポアロまで走って向かった。





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