私、ATMなんで。27 (ページ35)

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『あ～……疲れた…』

ヒョヌ「Aちゃん」

『あ、パク兄だー』

ヒョヌ「お疲れ様。休憩？」

『うん』

ヒョヌ「僕も休憩～。Aちゃん、今お兄さん日本だよね？今日ご飯でもどう？」

『お兄ちゃんもう帰ってきてるもん。今、空港から直接こっち向かってるもん。少しでも早く私に会いたいから、急いでこっち向かってるもん。』

ヒョヌ「それは残念……あぁ、だからずっと携帯見てるの？空港写真？」

『うん。今日もかっこいい。早く会いたい。』

ヒョヌ「はは、もうすぐ会えるでしょ。そうだ、この間はまたホンギがお世話になったみたいで、ありがとう。シウミンさんにも迷惑かけたみたいで…」

『迷惑って…あいつが飯作って招いて、働いてんのはあいつだろ。』

ヒョヌ「ホンギ毎日楽しそうだよ。あの歳で天職見つけたのかも。」

『アイドルなるとか言ってたじゃん。』

ヒョヌ「はは、なるとは言ってないよ！僕としては、アイドルよりは安心かな。本当に、危険なお仕事だもんね。アイドルじゃなくても……Aちゃん、大丈夫？あの配達員さん、僕も会った時はよく話す人だったんだ。だから本当に信じられなくて…人当たりの良い好青年って感じだったのに、人は見かけによらないね。」

『うん…』

ヒョヌ「受付の人やセキュリティのおじさん達も仲良くしてたみたいでさ、ガードが緩くなってたみたい……怖い思いしたね。」

『……もう平気だ。それよりも、もしかしたらお前達も巻き込んでたかもしれない…ホンギはまだ子供なのに……ごめん…』

ヒョヌ「はは！僕からしたら、Aちゃんもまだ子供だよ？大丈夫！ホンギだって男の子だからね。Aちゃんを守るくらいの覚悟はきっとあるよ。もちろん、僕だって守るよ？」

『そんなのいらない。私を守ってくれる人はもういるもん。』

ヒョヌ「あぁ…Aちゃんの王子様は、お兄ちゃんだもんね。」

『ううん、もっといる。』

ヒョヌ「え…？」

『………なぁ、』

"ズイっ"

ヒョヌ「へッ！？//////えっ、なに？ち、近いよ？/////」

『クンクンクンっ』

ヒョヌ「ちょっ、何嗅いでんの！？/////え、俺臭う！？」

『………これ何の匂い？なんか甘い…』

ヒョヌ「甘い？香水なんて付けてないけど……あ、柔軟剤かな？ホンギが新しいの買ってきたみたいで……臭い？」

『ううん。良い匂い。』

ヒョヌ「っ/////……ありがとう」

『でも、なんか違う…』