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ジフ「言ったろ?俺にはいろんなコネクションがある。俺、歳はお前らと同じだけど15でデビューして、酸いも甘いも経験して学んだ。どんな小さな事でも、弱味を握られたら負けだ…だったら、握られる前に握ってやればいいって。それから、仲良くなれる奴とは片っ端から仲良くなった。その中には悪どいゴシップ屋もいて、欲しいと思うネタを手に入れられるようになった。もちろんこっちも提供しなきゃいけないけどな。どのゴシップ屋も、まだまだ表に出してないネタを五万と持ってる。このプリクラだってそうだ。知り合いのゴシップ屋に譲ってもらった。」
『…………その女と付き合ってたのは、デビュー前だ。子供の遊びだろ。今はもう関わってすらいない。』
ジフ「そんな事はどうだっていい。このプリクラが世に出るか出ないかが問題なんだ。そうだろ?」
『ッ、……何を、させたいの…っ』
ジフ「従う気になったか?やっぱりお前は利口だな、話がわかる。」
『さっさと条件をっ、「俺と付き合え。」
っ、………は?どこに?今も付き合ってやってんじゃん。」
ジフ「それボケてんの?時間を引き延ばしたところで条件は変わらない。お前は今日から俺の女。彼女。わかった?」
『………お前の弟が、私を好きとか言ってなかったか?』
ジフ「おー、そうそう。告白したらしいけど、お前が覚えてるわけないか!でもまぁ、それだってただの興味本位だろ。毛色の違う女と遊んでみたかっただけ。」
『どいつもこいつも…っ』
ジフ「俺の彼女になったなんて知ったら、悔しがるかな〜、あいつ。」
『私と付き合って、何が楽しいんだよ。』
ジフ「別に楽しくねーよ。俺お前嫌いだもん。」
『だったら!!』
ジフ「でも、話題にはなる。」
『はっ?話題って……公表するつもりかっ?』
ジフ「当たり前だろ?お前とこそこそ付き合うなんてそれこそ意味わかんねーよ。」
『お前、そんなんでもアイドルなんだろ?公開恋愛なんてっ、そんなことしていいわけ…!』
ジフ「まぁ、多少はお前に危害を加えようとする奴も出てくるだろうけど、女に嫌われるなんて慣れてんだろ?でも俺のペンは、俺の幸せを一番に願ってくれるいい子達だから。それに、俺の熱愛なんてもう慣れてるから大丈夫だ。」
『っ、……調子に、乗るな…ッ』
ジフ「あ?」
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作者名:ATMs | 作成日時:2019年11月6日 23時