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No.136 ページ37

東京を包んでいた業火は場を弁えたかのように引いていき、冷たい風が機械のように暖まった少年少女の身体を冷やした。空は灰色。所々晴れやかな青空が覗く。
そこにはRubbishHeapとRebelArmyの全員が揃っていた。お互い向かい合って、静かに心情を探り合う。


それぞれ夢は叶った筈だ。「大人を全員排除する」「子供を苦しめる大人を消す」。願いはしっかりと叶った筈だ。なのに、それなのにそこにいる殆どの人間は、見慣れたはずの東京の景色に立ち竦んでいる。自分のいた場所が粉々に崩れていたら誰だって拒否反応を起こすだろう。


そんな苦しくて当然なのに不敵に笑う者もいた。場違いと言えば場違いだ。その笑顔はどこまでも純粋で逆に恐怖にも感じた。でもその一方で、今の狂いに狂った世界観では合っているような気もした。


「どうする?…これから」


その不適切な笑みを浮かべる人間のひとり。剣士はもうこの世にはいないであろう兄譲りのニヤリとした微笑を見せながら陽気な声で「罪滅ぼしに集団心中でもするか?」と話す。


十人十色、喜怒哀楽。一人ひとり浮かべる表情は違えど、今の東京(セカイ)から逃げようという瞳をした者はいない。星は暗い夜空だからこそ目立つ。無駄な人工的光彩という呪縛から解き放たれた星たちはこれからどうするべきなのか。


生憎人生という名のこの宇宙に標識はない。道など無い。未来は切り開いていくものか、創っていくものか。そんなもの、一人ひとり違うはずだ。
全ては彼らに委ねられている。未来の種を持つのは、希望を持つのは、ここにいる子供達全員が持っている。


「―――――――――『過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。』エリック・バーン。……行動しないと未来も今も自分も変わらないって事でしょ。」


不揃いな前髪から覗く赤い瞳には紛れもない絶望と希望が満ちていた。口角は無理やりか無意識かぐにゃりと上がり歪な笑顔になっている。
何を考えているかなんて解らない。だから人間に言葉を話す口があるのだ。


「教えてよ。皆はどうしたい?この掃き溜め(セカイ)で」


剣士はそこにいる全員に向かって問うた。
ここからが面白い所の筈だ、と笑みを浮かべて。

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花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした!あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…!本当にありがとうございました!! (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました!主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした!剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした! (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カレーライス x他10人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月4日 11時

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