No.11 ページ12
「あれ？都甲は？」
昼下がり。
皆が落ち着き始めた頃、ロストアイズは都甲を探していた。
調理場につくと、ミルクや桃などの主だった幹部がいる。
「佳人くんですか？そういや、報告会の後から見てませんねぇ…。何か彼に用事でもあるんですか？」
桃がそう聞くと、ロストアイズは頷く。
「ああ、さっき一郷さんが、アールグレイの茶葉が業者の手違いで大量に仕入れちゃったからって、私に分けてくれたんだけど、量が多すぎてね。都甲なら喜ぶかなって」
「そうだったんですね…。というか、多いんだったら
「ごめん。それは考えてなかった」
などというやり取りをしていると、ミルクが口を挟んだ。
「都甲なら大丈夫だろう。あいつがおちおち死ぬ男だとは思えん」
「それはそうだけど、やっぱり心配にもなるよ。自傷癖がついちゃってるし。アイツには、もっと自分を大事にしてほしいんだ」
「ロストちゃん…」
しみったれた雰囲気に耐えられなくなった桃はテレビをつけた。
そこでは、ちょうどニュース番組をやっていた。
「では、次のニュースです。目黒区で2週間前に発覚した虐待事件について―」
その声が流れたとき、桃は即座にテレビを消した。
「すみません。やっぱり上手くいきませんね」
「気にすることはない。誰にだってそんな時はある」
ミルクがフォローするが、桃の顔は晴れない。
「虐待は、子供の頃に虐待を受けていた奴が大人になってする傾向があるそうだよ。愛を伝える方法を分かってないんだ。少なくとも、レブルのみんなには、そうなってほしくない」
ロストアイズの言葉に桃は頷くが、ミルクは考え込んでいた。
「ミルク？」
「すまない、どうしたら虐待から子供たちを引き離せるか考えていた。やはり…どの方法も決定打に欠ける…」
ミルクが髪をくしゃり、と掻き上げたその時だった。
突如警報音が鳴り、東雲が駆け込んできた。
「ミルク様、侵入者です！おそらく、昼間の人身売買グループの連中かと」
「相手は何人だ？」
「ざっと見て、100人以上かと。後、中には子供もいるようで…」
「何！？」
「いわゆる少年兵ってやつです。武器はライフルなどの遠距離武器を持ってます」
「あの腐った豚どもめ…！どこまで子供を愚弄すれば気がすむのだ…！」
ミルクの表情は悪鬼羅刹の如く怒り、声は震えていた。
「東雲、アジトにいる全員に伝えろ。全員殺せ、とな」
「了解！」
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おバカな傀夢(プロフ) - 皆さん、上手くて凄く尊敬します！！え、もう。好きになっても良いですよね。 (2018年6月26日 21時) (
レス) id: 5ff30031ff (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - え、ウチの子がとても良い感じのクズ感。そして、ミルクさんとロストアイズさんがクールビューティ過ぎて好きです。 (2018年6月26日 21時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 自然悦岫さん» 見てみます！ (2018年6月26日 6時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
自然悦岫(プロフ) - ドットコムさん» ありがとうございます。モデルにした谷川俊太郎さん作詞の合唱曲、「サーカス�機‘参宗縮粥廚鮴�非YouTubeで聞いてみてください。 (2018年6月25日 22時) (レス) id: 18ee1d3faa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - ロストアイズさんカッコよ！！！！！！！ (2018年6月25日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
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