エンデヴァーガチ勢な女の子の話〜Another story〜

39 愛を伝え合う ページ40

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『しょ、焦凍……？』


いきなり焦凍に抱き寄せられて、少しびっくりした。


「可愛すぎるだろお前……。」


『っだ、だからっ、照れちゃうから言わないでよ……！』


「……A。」


『なんですかっ。』


「もう俺の事、煽んな。」


『煽るって……！私、焦凍みたいなことしてないよ！？』


「A。」


焦凍の顔が、私の耳元に寄せられる。


「愛してる。」


そう、耳元で愛を囁かれた。


『っ〜〜〜！！……焦凍、』


こうしちゃいられない、ちゃんと彼が大好きであることを、私も伝えなければ。


照れながら、彼の前で両手を広げる。



『抱っこ……して？』



無言で、私のおしり付近に手を回し、そのまま上にヒョイっと、軽々持ち上げてくれた。


彼の肩に腕を置いて、バランスをとる。


焦凍の顔が私よりも下にあるって、なんだか新鮮だ。



『私も、焦凍のこと愛してるよ…。』



そう言って、上を向いてくれた彼の唇に、そっとキスをした。



一世一代の大胆な事をしたのに、焦凍は何も言い返してくれず、固まってしまっている。



『焦凍……？』


「……ダメだ。」


『なっ、何が？』


「可愛すぎて。お前がいつも使ってる言葉借りると、尊い。」


『尊いって！焦凍が言うと笑っちゃうねっ。』


「あと、もう限界だ。」


『あ、ごめん……重かった？』


「ちげぇ、襲っちまう。」


『おっ……おそっ！？！ちょっと、降ろして！』


「このまま運んで親父に見せる。」


『なんっでよもう！変なところで張り合わないでよ！！』




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