エンデヴァーガチ勢な女の子の話【轟焦凍】 (ページ21)

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20 この後みんなにからかわれましたページ21

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「終了ー！ヒーロー側、1人も捕まえられず！」

体感1時間の地獄の隠れんぼが、終わりました。

あれから飯田くんに永遠に追いかけられていたので、今も私は轟くんに抱っこされてます。

「くっ、あと少しだったのに……っ！」

近くで、飯田くんが悔しがってる。

『あの、轟くん……。』

「何だ。」

『降ろして下さい、あと本当に私重いし足でまといでごめんなさい。』

早口でそう淡々と謝罪した。

「いい重りになったから、大丈夫だ。」

『ちょっと重りって酷くない！？てか言ってるじゃん早く降ろしてっ…！』

足をバタつかせるが、彼の力に適わず、ビクともしない。

「……なあ。」

『っなんでしょうか！』

「今日の俺は、かっこよかったか？」

顔が近すぎる。顔が赤くなるのが分かる。

『な、なんでそんなこと聞くの？』

「……いいから、早く答えろ。このまま待機場所まで戻るぞ。」

そう言って、彼は歩き始めてしまう。

『わーーっ！言うから！かっこよかったよ！！守ってくれてありがとう！！！』

「そうか、親父よりか？」

『そこ！？え、そりゃエンデヴァーの方がかっこいいよ！』

「 ……ならこのまま運ぶ。」

『なんっでよ本当に意味分からないっ！！！』

「お前にいつか、エンデヴァーよりかっこいいって言わせるからな。」

『なにそれっ、そんなこと有り得んし！！』

「耳元でデケェ声出すな、うるせぇ。」

『だから、降ろせって、言ってるのが分からんのか馬鹿ーーーーっ！！！！！』

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