24.プロの時間 ページ24
「フフ、Aが俺に勝つなんて100年早いよ」
自分が勝って当然だ、とニヤニヤ顔で私を煽るカルマを恨めしげに睨む。
しかし、そのニヤニヤ顔が崩れることはなかった。
「なぁに？小動物の分際で人間様に逆らうの？」
『小動物じゃねぇし！！！』
噛み付くように吠えると、カルマが背後に回り込み私を抱き締めた。
「ほら、こんなに俺の腕にすっぽり収まるんだからやっぱり小動物じゃん」
とくん、とくんと聞こえる穏やかな鼓動に安心して身をカルマに委ねる。
『うーん、カルマが言うならそうなのかも…』
向きを変えてカルマと正面を向いて抱き合う。
すぅ、とカルマの匂いを吸い込んでぐりぐりとカルマの胸に頭を押し付ける。
カルマに抱き締められたら、イライラしてたことも悲しいこともすべて霧のように散漫してしまうから不思議だ。
そして、カルマの言うことなら全部頷いてしまう。
「「「お前ら学校で授業中にイチャイチャするな！！！！」」」
皆の怒りの声が聞こえたが気にしない。
だって、大好きなんだもん。
____
ビッチねえさんの言った通り、確かにここは落ちこぼれ集団の「エンドのE組」だ。それは私たちもわかっている。
しかし、殺せんせーが来てから私達は何かが変わった。
意識が変わった、価値観が変わった。
だからこそ皆、変わったE組を、この空気を乱し"落ちこぼれ"見下す存在を拒んだのだ。それはもちろん、私も。
カツカツとヒールを鳴らしながら教卓の前へと歩いてきたビッチねえさんに、教室中の雰囲気が僅かに緊迫とする。
その空気の中ビッチねえさんはチョークを手に取り、黒板にさらさらと白い英文を綴っていく。
そんな彼女に、私は思わず目を瞬かせた。
「You're incredible in bed！リピート!!」
突然の出来事に思わずぽかんと口を開く。
ビッチねえさんに「ほら！」と急かされ、口を揃えて黒板の英文を繰り返す。
ユーアーインクレディブルインベッド
ビッチねえさんいわく、この言葉はとあるVIPを暗殺する際、そのボディーガードに色仕掛けで近付いた時に、彼に言われた言葉だそうだ。
意味は「ベッドでの君はスゴイよ」
わぁ、中学生にそんなこと教えていいの。
「外国語を短い時間で習得するには、その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。相手の気持ちをよく知りたいから、必死で言葉を理解しようとするのよね」
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
