13.二択の時間 ページ13
「…カルマ君焦らずにみんなと一緒にやっていこうよ。
殺せんせーにマークされちゃったらどんな手を使っても一人じゃ殺せない。
普通の先生とは、違うんだから。」
「先生、ねぇ」
渚くんの言葉にポツリと漏らしたカルマの"先生゛という言葉に前の担任を思い出す。
____________
赤羽、お前が正しい！喧嘩早いお前は問題行動も多いがなぁ、
お前が正しい限り先生はいつでもお前の見方だ
そう言って優しい笑顔でよくカルマの事を
何かと気にかけていた良い先生だと思っていた。
今では、カルマは私より成績が良いから、よく気にかけていたんだな
と気付いたけれど、私もカルマには劣ってはしまうけれど、
十分Ａ組でやっていける実力はある。
だから、カルマ程ではないがちょくちょく私の事も気にかけていてくれた。
良い先生だと、思っていたんだけどなぁ…
「やだね」
カルマの言葉で現実に引き戻される。
「俺が殺りたいんだ。変なとこで死なれんのが一番ムカつく」
カルマの笑顔に胸がざわめく。
「カルマくん」
殺せんせーの声。
「今日は先生にたくさん手入れされましたねぇ。」
煽るように顔の皮膚が緑と黄の縞模様に変わる。
渚くんいわく、ナメているときの顔らしい。
「まだまだ殺しにきてもいいですよ、もっとピカピカに磨いてあげます。」
カルマが笑って腰を上げる。嫌な予感しか、しない。
「確認したいんだけど、殺せんせーって"先生"だよね？」
カルマの笑顔が怖く感じる。
「はい」
「先生ってさぁ、命を懸けて生徒を守ってくれる人？」
カルマの瞳の中に私は映ってないのかな。
「もちろん、先生ですから」
その殺せんせーの模範的な回答にカルマの笑みが深くなる。
「そっか、良かった。なら殺せるよ」
その言葉で察してしまった。
ねぇ、カルマ私たち何年一緒にいると思ってんの？
もう、カルマの行動なんて把握できるんだよ。
この、馬鹿。
死ぬときも、私たちは、一緒でしょ？
『カルマ』
崖を飛び降りたカルマの後を追って崖から飛び降りる。
まるで、当たり前のように、挨拶をするかのように、笑顔で自然に。
「なんでAまでついてきちゃうかなぁ」
カルマのその言葉に微笑んで言ってやった。
『死ぬときも、私たちは一緒でしょ？』
そういうとカルマも微笑んだ。
「たしかに」
カルマが私の体を強く抱きしめる。
右手に拳銃、左手で抱えたのは私の体。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
