享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

28.クソガキのコツは生意気さにあるのだよ。 ページ28

住民の避難を終えたらしく、警察関係者以外の声が聞こえなくなった。

A「外、ヘリの音してるよ〜！」

一乃「だね、そろそろ行こう。」

身を潜めながら、最上階から爆弾のある場所を探す。
五階ほど降りたところで廊下に集まっている機動隊員を確認。
座り込んで、タバコを蒸(ふか)す萩原さんもいる。


一乃「じゃ、打ち合わせ通りにクソガキっぽくね？」

A「ははっ、任せて。」

階段の陰から飛び出し、萩原さん御一行に元気よく話しかけた。

A「こんにちはー！なにやってるの？」

一乃「お兄さん達、警察の人？？」

萩原「は？！なんで子供が残ってるんだ？！全員避難したんじゃなかったのか？！」

早く避難しなさい！と機動隊員に抑えられるが、私達は絶賛クソガキムーブ中。そう簡単に言うこと聞かないもんね〜！

一乃「これ、もしかして爆弾！？初めて見た！」

A「ほんとだ！…お兄さん、爆弾の前でタバコ吸っちゃいけないんだよ、小学校で習わなかったの？」

一乃「小学校では習わんでしょ。」

私のおバカ発言に思わずマジトーンでツッコむイチ。やだなあ奥さん、演技ですよ演技。


萩原「危ないからすぐ避難しろ、死ぬぞ！」

一乃「お兄さん達はまだここにいるじゃん！！」

イチはズルい、と頬を膨らませる。

萩原「俺らはこの爆弾を解除しにきたんだ。遊びじゃないんだよ。」

一乃「え！解除出来るの？！見てみたいー！」

萩原「早く安全な場所へ行くんだ！」

A「やだ〜！解除したら避難するからぁ〜！」

お願い！と2人で懇願する。

冷静に考えて、解除した後に避難する意味はないのだが、細かいことは気にしない。


彼らを助け出す方法はそう、名付けて『避難したくないと駄々を捏(こ)ねて休憩させる暇など与えず早急に解除させよう大作戦』である！！

大人達を怒らせてしまうのは忍びないが、死ぬのとどっちがマシかって話よ。


駄々を捏ね続ける私達に萩原さんは諦めを見せ、仕方ないと爆弾解除に取り掛かる。

機動隊員に、「どこの部屋の子だ」とか、「何故まだ避難していないんだ」などと聞かれながら爆弾解除を観察をした。


萩原「…そんなにじっくり見られると、お兄さん緊張しちゃうなぁ？」

A「あ、ごめんなさい。気になっちゃって…。」

謝るくらいなら最初から避難して欲しかったな〜！と萩原さん。
いやほんとにすみませんでした。

29."後学"なだけに"工学"部ってか！！！（黙れ）→←27.オレンジジュースよりもリンゴジュース派。イチはグレープフルーツ派。

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