享年28歳未婚ハイスペック社会人（女）の生まれ変わった先が名探偵コナンの世界だったので前世からの親友ととりあえずがんばる［1］

18.見た目は子供、中身も子供！その名も、ただの（？）子供！ ページ18

固まった私達に、「あれ、聞こえてるか？」と不思議そうにする彼。

はっ、と突然現れた驚愕(きょうがく)から意識を戻してなんとか頷く。

首を傾げながら「怪我はないか？」と聞いてくる少年。

A「ケガ、ない、うん。」

思考能力の低下によりカタコトになった私を、彼は気にする様子もなく、「別の学校のヤツか？」と聞いた。

一乃「はい、うん、そうですね…？」

答えたイチは何故か敬語。イチの返答に、そっか、と笑って答えた彼は元気よく自己紹介をした。

「俺の名前は工藤新一！帝丹小の2年だよ、よろしくな！」

A・一乃「「はい、よろしくお願いします。」」


私まで釣られて敬語になってしまった。

＿＿＿＿

新一「へえ、結構上手いな！」

現在、工藤新一くんとお友達数名と共にサッカーで遊んでいる。


落ち着きを取り戻してこちらからの自己紹介も行ったあと、お前ら暇ならサッカーしようぜ！と誘われて今に至る。小2のコミュ力怖いんですけど？

小学生の姿だったので先程はつい江戸川コナンだ！と思ってしまったが、今はまだ工藤新一くんの幼少期姿だった。


一乃「A、サッカーできたんだね。」

A「子供の時、近所のおじさんにリフティング教わったんだよね。」

新一「え？子供の時って…、今も子供だろ？」

A「あ」


前世のことがポロっと出てしまった。やばい、どうしよう。

イチも目に見えて焦っている。
バカ！何やってんの！と、言われてはないけれど伝わってくる。

はやく、何か言い訳を！


A「あー、えーと、子供より子供っていうか？もっとすごい子供の時？みたいな？」

新一くんと、周りのお友達くんからも「何言ってんだこいつ…？」的な雰囲気をびしびし感じて居た堪れないがとにかく勢いで誤魔化せ！

イチは呆れた表情でこちらを見ている。その目から読み取れる感情は「あーあ、もうしらない。」である。

今なら江戸川コナンになった君の気持ちが少しわかるよ主人公…。



「あ、新一！」

可愛い声が聞こえて全員がそちらを向く。

毛利蘭ちゃんの登場で皆の意識が失言から離れてる！
ありがとう、蘭ちゃん…！

新一「おー、蘭じゃねーか。」

…ん？！毛利蘭って言った？！あ、言ったの私だけど！
おっと、隣に園子嬢もいらっしゃるじゃないか！！

19.これは完全に確定ファンサ。→←17.前話のタイトル、全く思いつかなかったので超シンプルにしてみました。

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