【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ1)

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101話ページ1

アラジンが何者かを問うジュダル。
シンドバッドはしまった、という顔をしてから渋々答えた。

「……お前と同じ『マギ』だよ」
「はあっ！！？こんなチビが『マギ』ぃ！？」

大声を出して顔を歪めるジュダル。
失礼だなこいつ！

「『マギ』ってのはすっげーんだぜ！
世界を変えるためにルフが送り出す、創世の魔法使いにして最強のマゴイの使者！
それが『マギ』なんだぜ！！」

「彼が『マギ』だからお前も反応したんだろうが」
シンドバットは冷たく言い放った。
ごもっともだね。

ジュダルは少し考えてからくるっとアラジンの方へ向く。

「ようチビ！俺、ジュダル。お前は？」
ジュダルにしては爽やかすぎるくらいの笑顔でアラジンに自己紹介をした。

「ぼ、僕はアラジン」
「そっか、アラジン。『マギ』同士よろしくな！」

スッとジュダルは手を差し伸べた。
絶対に何か企んでる……！！

アラジンはジュダルの手を握ろうと手を伸ばす。
すると瞬間、ジュダルはアラジンの顔面に向けて拳をつき出した。

「──危ないッ！！！」

私はとっさにジュダルの拳を手のひらで受け止める。
正体はバレてしまうけど……。

「ッたく……そうやって誰彼構わず喧嘩ふっかけんのやめてよねー」
私はそう言いながら魔法を解く。
先程まで誰からも視線が集まらなかったのに、今は皆から注目されていた。

「Aじゃねぇかッ！！久しぶりだな～！やっぱここにいたのかよ～！」
そう言って私の背中をバシバシ叩くジュダル。

いや久しぶりって昨日会ったばっかじゃん！
って思ったけれど、私は口には出さず呆れた顔を浮かべた。

「ああ！紹介するぜシンドバッド！俺が今一番組みたいヤツ！」
私の肩に腕を回して、指差しながら言うジュダル。

「こいつがあの伝説のラービタなんだぜ！！」

ジュダルのその一言に、一番驚いたのはシンドバッドでも、ジャーファルでもなく──私だった。

「はぁっっ！？！？何言ってんの馬鹿！？！」
「はぁ？なんだよ、本当のことなんだから良いだろ？」
「ちっとも良くないっつーの！！もう最悪！！」

発狂する私の目の前に現れて、私の真実を確かめようとするシンドバッド。
「その話、本当なのか？」

顔近い近いよ。
「………」

私は何となくジュダルを睨む。
ジュダルは俺には関係ないみたいな顔をしていた。

少しだけムカついたけど、怒るだけ無駄だと諦める。

……仕方ないか。
いつかはバレてただろうしねぇ……。

私は息を吸い込んで、言った。