40話 ページ40
「あーえっとすいません水を指すようで悪いけど貴方の小さい頃って私の年齢的に産まれてないから人違いです！！」
率直に申し上げると、紅炎は目をぱちくりとさせて言った。
「何を言っている？
……えっ。
衝撃の真実に私は何も言えず、口を金魚のようにパクパクとさせた。
「もしかしてそれすらも覚えていないのか？」
紅炎の言葉に、私は勢いよく首を縦に降る。
「いったい何があった？」
それな！？
それ一番私が知りたいよ！？
「いや覚えてないっていうか知らないっていうかラービタとかいうやつもここ最近知ったっていうか、えっ！？なんなの私知らない間に何やってたの！？」
なんか色々あって興奮状態に陥った私は早口で頭の中にあった疑問符を全てぶつける。
「……記憶喪失か？」
紅炎は私の頭を興味深そうに触って言った。
「……どうやらそうみたいでござる」
テンションが狂いすぎて、口調までもがおかしくなってしまった。
しばらくして冷静になった私は幾つかの質問した。
「そういえいえば、ここって何処なの？」
「煌帝国だ」
「アリババとアラジン知らない？私と一緒に雨の中倒れてなかった？」
「俺が見たときはお前一人だけだったが」
「えっと、ばち、ばる……バルバッド！って国知ってる？」
「ああ、半年後俺の妹がそこの王へ嫁ぐ予定だからな」
「じゃあ半年後その妹バルバッドへ行くの！？」
「そうなるだろうな」
「じゃあその時バルバッドに私も連れていってくださいお願いします！！」
頭を下げて、私は頼む。
アリババはバルバッドでヤボ用済ませてから『ほにゃらら・ドリーム』をどっかの国で作るって言ってたよね……。
その国の名前がどうしても思い出せないからとりあえずバルバッドへ向かって、そこでアリババ達がどこへ向かったか調べて合流しなくちゃ。
「良いだろう、それでは半年の間ここに住めばいい。この部屋を貸してやる」
「本当！？ありがとう！！」
いやー、紅炎がいい人でよかったー。
まだまだ消化不良の問題もあるけど、ひとまずは安心だ。
すると、紅炎は私の手を引いて部屋の外へ出ようとする。
「ちょ、ちょっと待ってどこいくの？」
「俺の兄弟のところだ」
そっか半年もお世話になるんだから挨拶しなきゃねー。
私は一人納得して、引かれるがままに歩いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「原作沿い」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
seravb1128(プロフ) - 初めまして！マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています！小説もとっても面白かったです！ (2016年11月22日 12時) (
レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです！分かりました、読ませていただきます！ (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます！私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか？ (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年2月1日 23時
