33話 ページ33
なんかそれ、ウーゴにも言われたよねー。
「お久しぶりですラービタ様、この世界においでになっていらっしゃったのですね」
とても礼儀正しくジンが言う。
なんか人違いしてるんじゃないかな？
「ね、ラービタって何なの？」
とりあえず問いかけると、ジンは驚いたように目を見開いた。
「『
世界を、守る？
その時頭の中に何かビジョンが浮かび上がってきた。
杖を持って、顔はよく見えないけど、皆その人を尊敬の眼差しで見ている。
……なにこの景色……？
知らないはずなのに何故か、私はこの人の名前を知っていた。
「ソロモン……」
ぽつり、と頭で考えるより言葉に出ていた。
「我らが大王、ソロモン王と対等な存在だった『
ソロモン。
私の知らないはずの名前を私は知っていた。
なんで。どうして。
私は、この前まで住んでいた、あの世界で生まれて育ったんじゃなかったの？
本当の私は何処で生まれて、何処に居たのだろう。
心にぽっかりと穴が空いた感じがして、私は胸の鼓動を確かめる。
……私にさえ想像もつかない物が、私の中に秘めている。
その真実に、私は少し恐怖した。
すると急にアラジンの笛からウーゴが出てきた。
ウーゴはジンに何かをジェスチャーで伝えていた。
ジンとウーゴくんは話終わったようで、私達に言う。
「なるほど、大体の事情はわかりもうした。自己紹介が必要ですな。
我が名はアモン。礼節と厳格から作られしジンです。
そちらでいうところの『迷宮』の主たる元へたどり着いた、あなた方の……『迷宮完全攻略』を、認めます！」
おおお！？私たち生きてここから出られるんだね！？
後ろを振り返ってみると、さっきまで石だったものが全て金色に輝いていた。
もちろんさっきベルトに挟んだ杖も、杖の先には青い宝石がついていて、持つところは銀色になっていた。
杖を持って試しに振ってみる。
重くもなく、軽すぎることもなく、丁度いい長さに重さ。
よし、これは一応持っておこう。
そう思って私は杖をベルトに収める。
すると、突然ドォーン！！と迷宮全体が揺れた。
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seravb1128(プロフ) - 初めまして！マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています！小説もとっても面白かったです！ (2016年11月22日 12時) (
レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです！分かりました、読ませていただきます！ (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます！私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか？ (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年2月1日 23時
