24話 ページ24
「……ん」
目が覚め、あくびをひとつする。
あ、そっか私迷宮で睡魔が襲ってきて寝たんだっけ。
「あ、れ？アラジンとアリババは……？」
先程までいたはずの二人の姿が見当たらない。
「いっ、なっ、いっ！」
外に出てみてもやはり誰も居なかった。
私が起きなかったから先に行ったとか……？
ほっていかれたとかマジかつら。
わりと本気で涙ぐんだ私は仕方なく歩く。
ほんとアリババ達どこいったんだろ。
迷宮の中じゃあどれだ時間が経ったのか分からないし、何があったのか寝ていた私には理解できない。
もしかしたら何かあったのかもしれないし、なかったのかもしれない。
……とりあえず、二人を探さなきゃね。
話はそれからである。
覚悟を決めた私は一人で迷宮を歩く。
それにしてもここまで二人がいたから感じなかったけど、一人って嫌だな。
またさっきのスライムみたいなやつが襲ってきたらどうしよう。
「迷宮こえぇ……」
『大丈夫？』
「全然大丈夫じゃないよアリババ達どこいったの……」
『君の友達は領主という黒の器に連れていかれたよ』
領主って、あの噂の変態野郎か……。
……ん？
「ってか誰！？」
辺りを見渡しても誰もいない。
人っ子一人いない。
『僕は、君のルフだよ』
「ルフぅ？」
『君の目の前にいるじゃないか』
え、誰も居ないんけど。
ただ白い鳥が飛んでいるだけなんだけど。
「どこっ！？」
『僕だよ！』
不自然に目の前の鳥達がざわめく。
その時、一匹の白い鳥が七色に薄く色付いた。
「もしかして、この鳥……？」
『そうだよ！』
この鳥喋るんだね！？
口をあんぐりと開けていると、ルフは笑うように私の周りを一周した。
『ふふ、とりあえず、お友達のところまで案内するよ』
「え！ホント？！ありがとうルフ！」
私がそう言うと、ルフは言った。
『じゃあ、心の中でそう願ってくれるかな？君ならそうすれば行けるはずだよ』
言われた通りに心の中で願う。
アリババ達の所まで行けますように……！！
そう祈ると、フワリと私の体は浮き上がった。
お、おおっ、おおお！？
私の体は浮き上がったまま、迷宮の中を左に、右に行って、気づけばそこにはアリババが居た。
「ありがとうルフ」
小声でルフにお礼を言うと、七色に色付いていたルフは私の胸の辺りに飛び込み消えた。
驚いて周りを見るけど色の付いたルフはもういない。
もしや私の体内に入ったの……？
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seravb1128(プロフ) - 初めまして！マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています！小説もとっても面白かったです！ (2016年11月22日 12時) (
レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです！分かりました、読ませていただきます！ (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます！私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか？ (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年2月1日 23時
