21話 ページ21
穴に入ってから結構進んだような気がしたけれど、未だに変化はない。
「それにしてもここ、洞窟なのに明るいよな？何でだろ？」
アリババがふと言う。
するとアラジンが近くにあったコケのようなものを指差した。
「アリババくん、このコケだよ！壁に生えてる黄色いコケがピカピカ光っているんだよ！」
コケをよく見ると、それはキラキラと輝いていた。
「あのお部屋はもっと光っているよ！？」
アラジンの声に私達は反応した。
「おっ！？覗いてみっか！？」
アリババがそう言ったので、私達はその部屋に向かうことになった。
中に入ると、キラキラと輝く大きな卵のような物が吊るされていた。
「なんだ、この光る玉はー！？これも見たことねーぞーっ！？」
「スゴイねええ〜〜！！」
虹色に輝いているし、いい臭いもするこの玉。
アリババとアラジンは純粋にはしゃいでいたけど、なんか嫌な予感がするんだよね……？
「うふふ。『迷宮』ってハラハラだけど、皆で進むとワクワクもあるね！僕、Aおねいさんとアリババくんと来れて良かったよ！！」
アラジンは改めて言う。
私もこの3人で来れたのはとっても嬉しいんだけど、今はとってもハラハラしてるよ。
「なーに言ってんだよ。そりゃどっちかっつーと……俺のセリフだぜ。俺、もうお前らに何回か助けられてるぜ。
だからまぁ、この先も協力して……進もうってことで、よろしく！」
アリババは私の頭に手を乗せた。
そしてもう片方の手はアラジンに乗せた……はずだったのだが。
アリババが触ったのはデカイ、アリのような生物。
「へ」
アリババは驚いて後退りする。
「アリババくん……」
アリババはパッと後ろを振り向く。
「たすけて……たすけておくれよぅ……」
するとそこには、上半身をドデカイアリに食われたアラジンがいた。
「ギャアアアアアアーっ！！」
アリババは叫びながらアラジンを口から引っ張り出した。
あははー、嫌な予感の正体はこれだったんだねー。
……ワロエナイ。
内心焦っていると、先程の玉からアリが大量に出てきた。
「これバケモンの卵じゃんもおおおおおおおおおおお！！！」
私はそう叫んだ。
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seravb1128(プロフ) - 初めまして！マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています！小説もとっても面白かったです！ (2016年11月22日 12時) (
レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです！分かりました、読ませていただきます！ (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます！私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか？ (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年2月1日 23時
