色々★B★Ｌ★短編集2

カ ノセ ト【暁架さんリクエスト】 ページ18

セトside



今日は、カノとデート(仮)の日。

いつも通りヘアピンをとめて、セット完了！


今日は、伝えたいことがあるから…頑張るっす！





、




「二名様のご乗車でーす」



可愛らしい服を着た遊園地のスタッフさんが案内してくれる。


…カノ、目が厭らしいっすよ。


やっぱり、今から言うことはカノにすれば嫌なことかもしれない。


でも俺はもう、伝えるって決めたから…。




ゆっくり、ゆっくり外の景色が見えなくなっていく。



カノの顔もそれと同時に暗く、薄くなって…。




「か、カノッ！」


「ん？どした？」


「俺、伝えたいことがあるんす。


気持ち悪いって、罵られても構わないから。




聞いてください。


俺、ずっと前から…」




ガタンッ





急に観覧車が大きな音をたてて止まった。




「セト、知ってる？



この観覧車って、本当に結ばれる二人の時だけ、頂上で止まるんだよ。





僕とセト、結ばれるのかな…w」




「お、俺は…カノの事が…好きっす！」





「知ってる、僕も、セトの事が大好き。」




夜景をバックに微笑んだカノの姿は、いつもの張り付けた笑顔じゃなくて、すごく綺麗だった。

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