色々なut先生企画・前編【w.r.w.r.d!】 (ページ26)

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＿＿＿どれくらいの時間が経っただろうか

「な、寝るなら向こうで･･･」

･･･どうやらこちらも同じようだ

目を閉じゆっくり規則的な呼吸を続けるAはまるで人形のように綺麗だった

○学生ってこんな綺麗なんやな

純粋で、透明で、何も知らなさそうで、だけどなんでも知っていて･･･

彼女を見ているとそんな事を考えてしまう。

まあ彼女の中でも自分は変わり者だという意識はあるのだろうけど。

だけどこれ以上は考えるのはやめよ

「なあ、お前と一緒に寝てええ？」

もちろん疚しい意味ではない

返事が返ってくるはずのない質問をしながらその小さな頬を撫でた

柔らかい

梳いたらするりと落ちる綺麗な髪を弄っていると、すぐに睡魔が襲ってきた

静かな時間の中で3本目に達した煙草を浅い陶器で潰し、自画自賛してしまうぐらい器用に脚と腕を入れ替えて目を閉じたままの彼女に腕枕をする

『っふ、へへ』

一瞬ヒヤッとしたけど大丈夫そうだ

愛らしい表情にこちらも口角が上がってしまう

なんだか胸の奥がじんわりと暖かい

未だ離されない手を下ろし、やっと寝転がった

長いまつ毛に見惚れてしまうが、睡魔にねじ伏せられてしまい遂に目を閉じてしまった

＿＿＿＿＿＿
SideA

何時から寝てしまっていたのだろうか

昼下がりの日差しにふわふわしていた頭はシャキッと冴えきっていて、西日であれほど暖かかった部屋も暗い空に冷まされていた

意識がある中での寒暖差にふるりと体が震えた

「んっ、ふふ」

未だ目を閉じたままの叔父の声にどきりと胸が跳ねたが、夢見心地で笑っているようなのでセーフとしよう

･･･というか腕枕だったっけ？

寝てしまうまでは足に乗せてもらっていた記憶があるけれど･･･

彼も眠かったんだろうな

それにしても、彼がいないのは暇すぎる

だからと言って向こうに行く気は起きない

せめて彼と同時に起きたかった、なんて狡いだろうか

それほどまでに彼は私のお気に入りなのだ

もう一度眠れないかと瞼を下ろしたけれど、あの心地良い闇に再び溶かされることはなかった

「お前、ええ女になったな」

『なに？襲われてあげないから』

「ちゅめたい」

いつもよりとろんとした目の彼に艶っぽい声で褒められた

女にだらしない彼にそれだけ言われるんだから買われるようになったな、私

襲われてあげないけどね

2人でくすくす笑って、仕方なく広間へ向かった