77話 ページ37
『…物間君はヒーロー志望。呪力を持たず、呪術師やその関係者になるつもりは無い。なのに、これ以上何を知ろうと言うんですか。深く知って、嫌な思いをするのは貴方です。』
物間｢…Aさんは優しいね。｣
…優しいのは貴方の方でしょうに。
『知らなくていいんですよ。知ってても知らなくても変わらないのであれば、知らない方が良いです。』
物間｢…じゃあさ、一つだけ聞いていい？｣
『何ですか？』
物間｢Aさんが強くなろうとする理由を教えて欲しいな。｣
『…？どういうことですか？』
物間｢だって等級が上がるに連れ、任務の量も任務の危険度も上がってくるんだろう？伏黒くんから聞いたんだ。Aさん、任務が嫌いなんだろう？なのに、何故二級から準一級昇格したのかと疑問でね。｣
…伏黒君、余計なことを…
……でも、もう、いいか。
『…ある人の分まで、強く、長生きしたいと思ったんです。』
物間｢……え…？｣
『…もう、今年で11年経つんです。彼は当時17歳でした。とても…優しくて、暖かい、かっこいい人でした。』
物間｢……………｣
『初恋、だったのかも知れませんね。』
私はそう言ってふと笑うと物間君は眉を下げた。
物間｢…そっか。｣
物間君はそれだけ言って上着を私に被せた。
物間｢ありがとう。あとこの時期でもその格好じゃ風邪引くよ。｣
『……ふ、ありがとうございます。』
私は被せられた上着を持って物間君に返した。
『貴方も、風邪引かないように。』
私はそう言って部屋に戻った。
物間｢……もうめちゃくちゃ好きぃぃ…｣
ーーーーーーーーーー
部屋に戻ると女子の皆に囲まれた。
八百万｢どこにいらしたのですか？心配しましたわ！｣
芦戸｢洸汰くんのところにもいないから探したんだよー！｣
『すみません。少し外に涼みに行ってました。』
耳郎｢何もなくて良かった…｣
布団を引き、寝る準備を始める。
芦戸｢やっぱり合宿と言えば恋バナでしょ！！｣
葉隠｢Aちゃんから！！｣
『明日は早いですから早く寝た方が良いですよ。』
芦戸｢伏黒か！？それとも期末テストの時来てた虎杖って奴！？｣
耳郎｢蹴ったり殴ったりしてたけど抱きしめられた時拒否らなかったしね。｣
麗日｢伏黒君とずっと2人でいたもんねぇ。｣
『2人をそんな目で見たことは無いです。おやすみなさい。』
強制的に話を終わらせ、私は寝た。
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ディズニー☆ - この作品とても読んでいて楽しかったです！続きが楽しみです！ (2022年1月21日 18時) (
レス) @page49 id: dc0aeecdb4 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 更新されてて嬉しかったです！これからも無理ない程度に頑張ってください！ (2021年12月7日 15時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編おめでとございます！毎日ワクワクしながら読んでおります！これからも無理ない程度に頑張ってください！ (2021年9月21日 16時) (レス) @page10 id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 続編おめでとうございます！前作から拝見していたのですが、とても面白くて更新が楽しみになっております。応援してます！頑張ってください！ (2021年9月19日 11時) (レス) id: d99c906f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2021年9月19日 11時
