第394話 ページ5
門に着いた頃には、既にカカシさんはシカマル達と合流していて、ちょうど門を出ていく所だった。
その様子を見送っていた綱手様の隣に私も並ぶ。
「...直接話さなくて良かったのか？」
すると隣からそんな声が降ってきた。4人の背中を見送りながらその声に答える。
「カカシさんとはさっき話しました。シカマル達は.....今はあのままの方がいいのかなって」
「.....そうかもな」
そう言って私と綱手様は見えなくなるまで、ずっと4人の背中を見つめていた。
「.....さて、A.....」
「...はい？」
4人を見送りきると、再び綱手様から声をかけられた。
「サクラを呼んできてくれ。カカシが第10班となった今、カカシと連携が取りやすいお前達第7班を増援として送りたいと思っている。.....だが...」
「...私とナルトが不完全なんですよね」
「ああ...」
そう言うと綱手様は私の方を見つめ、少し申し訳なさそうな表情をした。
その顔を見ればわかる。綱手様は、今回の任務に私を行かせないつもりだ。
...ま、そりゃそうか。
「...いいですよ。私は不参加で」
「...！...やけにあっさりだな.....本当にいいのか？」
「はい。本当は行きたいですけど...今の私が行ったところで足でまといになるのは目に見えてます。それに行ったら行ったでカカシさんに本気で怒られそうですし」
そう言って苦笑いすると、綱手様も同じ様に笑った。これ以上綱手様にもカカシさんにも迷惑をかけて困らせたくないし、そのことに関してはこの間充分実感した。
「...それに」
「？」
「今の私にはもっとほかにやるべき事も、出来ることもあるはずなんです。だから今は、それを精一杯やるだけです」
「...ああ。そうだな」
そう私の意思を伝えると、綱手様は再び笑った。
その後、私はサクラを呼びに行き、サクラと共に綱手様から今後の計画の説明を受けた。ナルトが24時間以内に新術を完成させることが出来れば、第7班でシカマル達の増援に行くということ。
そして私は行けないということ。
サクラは最初それを聞いて少し複雑な表情をしたが、それでも私はみんなをしっかり支えて欲しいと言うことをサクラに伝えた。
するとサクラも力強く頷いてくれて。やっぱりサクラは強い子だと、心からそう思った。
今は再びナルトとヤマト隊長の傍で、1人で修行に励んでいる。
一分一秒、たとえほんの少しでも、私は確実に強くなる。
それが今の私のやるべき事だから。
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色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます！嬉しいです！！ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります！！ (2019年8月20日 20時) (
レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります！！今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります！！更新楽しみにしております！！ (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2019年7月18日 14時
