第139話 ページ10
次の日の朝、私の目が覚めた頃には熱はすっかり下がっており、体調も順調に回復。
しかしそれでもカカシさんの言う通り大人しく寝込んでいた為、結局私は丸二日間を何もせず棒に振ってしまった。
そして今はもう夜。でも流石にずっと部屋に閉じ籠っているのもなんだと思い、ちょっとだけなら…という気の緩みにより、私は窓から部屋を抜け出し今は屋根の上で一人夜風に涼んでいた。
冷たい夜の肌を掠めて気持ち良い……まあもしこんなことしてるのがカカシさんやツナミさんにばれたりしたら間違いなくシバかれるだろうけど。
…というか今更だけどさ、こんな小さな子供が人様の屋根の上に座ってくつろぐだなんて、前の世界じゃありえないことだよね…環境の変化って恐ろしい。
『…あ、そうだ』
…折角だし、ちょっとリハビリも兼ねて変化の術でもしてみよっかな……
いやまあほんとは駄目って言われてるけど、やっぱり体が鈍ってたら嫌だし…ちょっとだけなら大丈夫だよね？
そう思い、用心して辺りをキョロキョロと確認する。幸いにも人の気配は一向に見当たらなかった。
…よし、これなら大丈夫そう……となれば早速……！
『…変化！』
印を組み、術を発動させる。するとたちまち私の体は、とある少女の姿となった。
…そう、私が変化したのは、まだ私が18歳だった頃の姿…前の世界での私の本当の姿だった。
一時的とは言えど、四年ぶりに自分の本当の体に戻ることができたことがすごく嬉しくて、その場で一人一気にテンションが上がる。
『どっひゃ〜！なっつかしいこの感じ！！』
いつもより高い目線に以前まではほぼ毎日着ていた自分の学校の制服、そして当時の髪の長さなど…そんなあの時と全く変わらない自分の姿に懐かしさと心地よさを感じた。うん！やっぱり元の体は良いもんだね！
「…A？」
『！！？！？』
瞬間、一番名前を呼ばれてはいけない人物に、突然名前を呼ばれてしまった私。その最悪の事態にピャッと自分の体が跳ね、驚きのあまり声すら出なかった。
因みにその時に私の頭のなかを埋め尽くした言葉は"やばい"の一言のみだった。
……こっここここここのここここ声はまままままさか………！！
『かかっかかしさん……』
……声のする方を顔を真っ青にし、怯えながらもゆっくりと振り向く。
するとそこには今までにないほどの萬年の笑みと共に、ゴゴゴゴゴと怒りのオーラをバンバン醸し出しているカカシさんの姿があった。
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました！作品を参考してよろしいですか？？ (2020年11月20日 21時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす！！！滅茶苦茶嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です！超応援してます！頑張ってください！ (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ！！？めちゃくちゃうれしいです！！本当にありがとうございますー！！(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます！とても面白いです！がんばってください！私もうこの話のファンになっちゃいましたw！ (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年10月8日 13時
