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第138話 カカシside ページ9

"カカシさんが火影になったら教えてあげます"


いきなりそんな予想もしていなかった事を言われたもので、なんとも間抜けな声を出してしまったオレ。


というかちょっと待て、なんでいきなりそこでオレが火影になるって条件になったんだ!?

そう思い、慌ててAに聞き返す。


「ち、ちょっと待てA、それどういうこと?」

『………』

「…A?」

『………』


……え、もしかして寝落ちた?


いやちょっと、今のこういう大事な場面で何かの邪魔が入る的な、そんな小説みたいなくだりいらないんだけど……

しかしそんな一連の小説みたいなくだりがどうやら流れてしまったようで。不覚にも目の前のAからは規則正しい寝息しか聞こえてこなかった。


「…いやタイミング悪すぎでしょ……」


はぁ…と深いため息を吐き、ガクッと項垂れる。まあでも寝てしまったものは仕方がない。それに、本来ならそれが目的だったはずだしな。

そう考え、オレはその部屋を後にすることにした。そっと部屋を出て扉を閉めると、そしてそのままいつもの寝室へと足を向ける。まぁ一応、オレも病人という立場ではあるからね。


……にしてもAの奴、なんでまた火影になったらだなんて言い出したんだろうか。

いやまあ確かにAの隠している秘密というのを知るのには何かのキッカケはいるだろうとは思う。

でもだからって何でそのれに火影を指定したんだ?あの火影だぞ?Aの奴、なに考えてんだか……

いや、というかそもそもこのオレがあの火影になるだって?


「…いやありえないでしょ」


ないない。絶対に無い。火影になるだなんてまず第一に今まで考えたことも無かったし。それになりたいだなんてのも今まで思いもしたことなかったし、別に目指していた訳でもない。

あとついでに今後自分が火影になれる日が来るだなんてのも到底思わない。というか思えない。

そんなあまりの火影になるという確率の低さに、自分でも驚かされる程だ。それも最終的には"なんかもうこれ遠回しに「絶対に教えない」って言ってるようなもんなんじゃないの?"と、すら思えてきてしまう程には。

だとしても、なんでまたAは火影という立場に縛ったんだろうか?ソレに対して、何か特別な意味があるとか…アイツの事だし可能性は無くはないが……


……その後もそんな感じで頭を悩ませるものの答えは出て来ず、結局オレはその日の一日中この件についてずっと考えさせられるのであった。

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月20日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす!!!滅茶苦茶嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です!超応援してます!頑張ってください! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ!!?めちゃくちゃうれしいです!!本当にありがとうございますー!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます!とても面白いです!がんばってください!私もうこの話のファンになっちゃいましたw! (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2017年10月8日 13時

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