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第137話 ページ8

「…仕方ないな、なら今回だけはオレの優しさとお前の体調不良に免じて許してやるとするよ」

『た、助かった……』


どうやら慈悲を聞き入れて貰えたらしく、なんとかカカシさんのデコピンを免れた私。よかった…カカシさんのデコピン地味に痛いから割りとマジで勘弁してほしい。


「…そんじゃま!オレもそろそろ戻るとするかな」


すると不意にそんなことを言ったかと思えば、そのままの流れでここを立ち去ろうとするカカシさん。しかし私は慌ててそれを制止する。


『えー!もう戻っちゃうの!?お願いだからもうちょっとだけでもここに居てくださいよ!一人だと暇なんですって!!』

「暇ってお前なぁ…自分が今病人ってことちゃんと分かってんのか?大人しく寝ときなさいよ……」

『んなこといったって暇なもんは暇なんだよ!ねーお願いカカシさん!ちょっとだけでいいから〜!!』


そう言ってカカシさんの袖を強く引っ張ってやる。私にとってあの孤独と退屈は死活問題だからね!意地でも私の相手してもらうぞ!!

するとどうやら向こうも観念したらしく、


「あー分かった分かった!ならお前が寝るまでここにいてやるから。その代わりさっさと寝なさいよ?」

『ほんとに?やったー!』

「……子供」


そう言うなりカカシさんは再び私の傍へと腰を下ろす。子供で結構だばーか。


『だってこういう時は素直に子供の特権使っといた方が得ですからねー♪』

「なにが特権よ……ほら、そんなのどうでもいいからさっさと寝なさいよ」

『はぁ〜い』


そう言われ、カカシさんの言う通り素直に目を閉じる。するとほんの数分しか目を瞑っていない筈なのに、先程の会話で少し疲れたせいか早くも睡魔が襲ってきた。

…しかしそこでふと、前からずっとカカシさんに言おうとしていたことがあったのを思い出した。それをまた忘れてしまわぬ内に今言っておこうと思い、眠たい頭を必死で動かす。


『…ぁ、そうだカカシさん……』

「…何?」

『こないだの話…ほらあの、私が隠してる秘密のことなんですけど……』

「?あぁ…ソレがどうかしたの」

『あれ、多分きっと、いつかは絶対に話さなきゃいけない時が来ると思うから……その前に、一つだけ約束しときますね……』

「約束…?」

『…いつか、カカシさんが火影になった時……その時にこの事全部、カカシさん教えてあげます……だから、その時が来るまでずっと、待っといてくれませんか……』


「……は?」

第138話 カカシside→←第136話



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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月20日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす!!!滅茶苦茶嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です!超応援してます!頑張ってください! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ!!?めちゃくちゃうれしいです!!本当にありがとうございますー!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます!とても面白いです!がんばってください!私もうこの話のファンになっちゃいましたw! (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2017年10月8日 13時

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