第146話 ページ17
「…そんなことより、お前何時まで修行続けるつもりだ?いい加減そろそろ帰ってこい」
『え、いやだってまだサスケとナルトも…』
「あの二人なら、一時間くらい前にてっぺんまで登ったとか言ってとっくに帰ってきてるぞ」
『えぇ!?ウソ!!』
「ホント」
衝撃を受ける私を前に、何でもない顔でそう言ったカカシさん。あの二人いつの間に!?と言うか何私の許可無しに二人仲良くてっぺんまで登っちゃってんのさ!この裏切者!!
「ま!そーゆー訳だから、お前も早く戻るぞ。飯だってまだだし、体もそろそろ限界だろ」
『!そんなことっ』
「A」
"そんなことない"そう言おうとしたのも束の間、カカシさんにそれを制止され、何も言えずぐっと押し黙る。…ぶっちゃけそろそろ限界だった。
「…約束、忘れたわけじゃあないよな?」
『…それはちゃんと分かってます。でもお願いします!せめて半分だけでも登り切りたいんです!!』
「そうは言ってもなぁ…」
『お願いします!半分まであと少しなんです!!』
そう言ってカカシさんの袖をガシッと握り訴える。そんな私の顔をカカシさんはただただ黙ってじっと見つめているだけだった。
…しかし暫くすると諦めたかのようにハァ…とため息を付き、
「…仕方ないな。なら、あと一回だけなら許してやる」
『!!ありがとうございます!!』
なんとか許しを得ることができた。正直「一回だけかよ!このケチンボ!」とか思ったのは秘密にしておこう。
「はいはい。ほら、そうと決まればさっさと登っちまえ」
『わっかりましたー!見ててくださいよー…』
そう言って今度こそ木に立ち向かう体制を整える。…今までの最高は半分の手前2m位…いつもそこで力が入りすぎて弾かれる。
でもきっと落ち着いてやればさっきみたいに短い距離で弾かれたりはしない筈だ…これがラストチャンス。絶対に、半分まで登り切ってやる!!
その意気込みと共に、私は思いっきり地面を蹴りあげた。助走をつけ、一気に木の幹へと登っていく。
1…5……10……25……!
あと、もう…ちょい……!!
『どりゃぁぁぁあああああああああ!!!』
「!」
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月20日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす!!!滅茶苦茶嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です!超応援してます!頑張ってください! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ!!?めちゃくちゃうれしいです!!本当にありがとうございますー!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます!とても面白いです!がんばってください!私もうこの話のファンになっちゃいましたw! (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2017年10月8日 13時