第515話 ページ26
「そう、じゃあちゃんと仲直りできたのね!」
「うん!その節は本当にお騒がせしました...」
「本当よ!全く...」
例の事件から数日後、私は再びサクラとお茶会を開いていた。もちろん今回は私の奢りだ。
あの後、暫く気まずくなるかと思ったけど、そこは向こうの大人な対応によって何とかいつも通り接することが出来た。
勿論仕事を投げてしまったことに関してもきちんと謝罪をした。.....主にシカマルや他の部下の方に対してだけど。
「.....で?どうするの?」
「?何がぁ?」
ケーキをもぐもぐと頬張りながらサクラの問いを聞き返す。するとサクラは非常に深くて長いため息を吐いた。
「え.....な、何」
「決まってるでしょ!?カカシ先生と付き合うかどうかって話よ!!」
「わぁーお!」
"付き合う"。なんて恥ずかしい単語だろう。多分サクラにそんなつもりは一切ないのだろうけど、思わず私はふざけ気味に茶化してしまった。
「もう!ふざけないで!」
「いやぁだってぇ.....」
「.....あんたって本当にこの手の話題に弱いわよねー.....だからこんなに苦労してるんだろうけど」
サクラはケーキ一口やけ食いする。せっかく私の奢りなのだからもっと味わって欲しいものだ。
「.....だって今まで恋愛なんて...それこそこっちの世界来てから全くだったしさぁ.....それに今は火影の仕事もあって忙しいだろうし、私のせいでそれを邪魔する訳には.....あと、そもそも年の差.....」
「?あんたとカカシ先生っていくつ離れてるんだっけ?」
「えっと.....五歳差?」
「なぁーんだ、全然許容範囲じゃない」
「許容範囲って.....」
五歳差って世間一般から見て許容範囲範囲なのかな.....どうなんだろう。
暫くその事で唸っていると、再びサクラが口を開く。
「.....告白、しないの?」
「こ.....こくはく.....」
告白かぁー.....やけに重く感じるそのフレーズにまたしても顔が熱くなる。
「したこと無ー.....」
「その様子だとそうでしょうね」
「んんん.....でもやっぱり告白はまだいいかなぁ.....」
「ええっ!なんでよ!」
「.....さっきも言ったけど、今はやっぱり火影としての仕事もあるだろうし.....それを私が邪魔する訳には.....」
「.....そっか...確かに相手が火影ともなるとそう簡単にはいないものかしら......」
「うん.....
.....あともし告白したとして振られたりなんてしたら.....」
「.....それは絶対にないと思うわ」
「ええ.....」
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千 - 続き嬉しいです!カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜!カカシ先生が尊い!!これからも更新頑張ってください!! (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます!!続きがとても気になります!!!カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2020年5月24日 0時