第502話 ページ13
「えっ...もういいの?」
「うん...なんか疲れた.....」
「ははっなんだそれ」
そう言うとカカシさんは私の置いたグラスに手を伸ばし、グイッと一気に残りを飲み干した。
.....ちっ。顔はうまいこと隠れて見えなかった。
「これだったら別に普通のジュースでいいような...」
「まーその辺は酔ってみなきゃ分かんないさ...お前弱そうだもんね」
「そうかも.....」
自信なさげにそう答えると、またしても楽しそうに笑ったカカシさん。
空になったグラスをぼーっと眺める。
.....なんの迷いもなかったな...本当に.....。
その後、焼肉屋を出た私達は広場へと向かった。
広場は綺麗にライトアップされていて、屋台も沢山出ていた。
「カカシさんみてあれ!美味しそう!」
「お前ねぇ...まだ食うつもり?」
「甘いものは別腹ですよ!」
色んな屋台に目移りしながら、キラキラな広場を軽く一周する。
「あっボール救い!うわ〜懐かし〜!」
「やるか?」
「いいですね!...あっ、だったら勝負しません?買った方が好きな屋台のもの一つ奢りってことで」
「...このオレに勝てるとでも?」
そう言いながら目を光らせると、カカシさんは屋台のおじさんからポイを2枚購入した。そんな珍しくやる気満々なカカシさんを見て、私は少しびっくりした。
.....てかさりげなく奢られてしまった。後で返さないと.....。
「はい」
カカシさんからポイを受け取る。代わりに私は冷たい水に浮かんだ空のボウルを適当に取って、一つカカシさんに渡した。
「舐めないでくださいよ?これでも小さい頃からボール救いは得意だったんですから!」
「へぇー?どーだかねぇ」
ニヤニヤと煽ってくるカカシさんに少しムッっとしながらも、勝負開始の合図をとった。
「.....じゃあ行きますよ.....よーい.....ドン!」
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千 - 続き嬉しいです!カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜!カカシ先生が尊い!!これからも更新頑張ってください!! (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます!!続きがとても気になります!!!カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2020年5月24日 0時