第435話 ページ6
オビトはそう言ってカカシさんに軽蔑の目を向ける。
…つーか待てオビト！お前今なんて言った！
カカシさんが、オビトが、忍がみんなクズだって？
……んなわけないじゃん！
あーもうオビト！！だからなんでお前はそう卑屈な方にしか考えがいかないんだよ！！仕方ないかも知んないけどさぁ！！
そもそも忍は皆誰かのために命をかけて戦ってんだよ！？そんな人達がクズなわけないじゃん！！
...さっきまで言葉が出てこないだのとほざいていた口はどの口だよ。というツッコミがお似合いな程に、オビトの言葉を聞いた途端一気に思いが込み上げてくる。
ぶっちゃけこの言葉をそのままオビトにぶつけてやりたいが……流石に今のオビトに言葉をぶつける勇気は無かった。少しでも相手を興奮させてみろ、いつ目の前のカカシさんにトドメが刺され、おまけに私まで消されるか分からない。
喉まで出かかった言葉をグッと抑え、オビトを見つめる。
｢この世界のクズを生む輪からは皆、逃れることはできない。だからオレはこの世界を作り変える！｣
｢……｣
……オビト……お願いだから気づいて…皆に、オビトにとって本当に大切なこと、大切な人……オビトが本当にやらなきゃいけないこと。
もはや大した力のない私には、祈ることしか出来ない。そんな中、聞き慣れた声が聞こえた。
｢…おめーらムカつきすぎて…文句が思いつかねぇ…だから代わりにオレのことを一つ教えとく｣
微かにだが聞こえたナルトの声。それに続いて、今度は大きな声でハッキリとこう叫んだ。
｢オレはクズじゃねぇ！！！この先もクズにならねェ！！｣
…オレは…させねェ…
オレの仲間は絶対殺させやしねェ！！｣
｢……！！｣
その場にいた味方全員が、その言葉に胸を打たれる。
ナルトの思いが、心の奥底まで響く。その思いは私の思いとぶつかって、打ちひしがれ、体がジーンと熱くなった。
……流石はナルトだ。やっぱり君は、この物語の主人公に相応しい。
すると、ナルトのおかげでカカシさんもどうやら少し吹っ切れたらしく、改めて戦闘態勢を整え直した。
…だがそうしている間にも、オビトの標的はカカシさんからナルトへと変わり、またもや攻撃を仕掛ける。
しかし、カカシさんがそれを何とかして防いだ。
｢オビト……かつてのお前の意思は今でも…オレの隣にいる！
今のオレにできることは、今のナルトを守ることだ！｣
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ぽに(プロフ) - お家でゆっくりする様になり何周かしてます！！お体気をつけて下さい！更新待っています！ (2020年5月1日 22時) (
レス) id: 38a58bcb90 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初めまして!!凄く面白くて一気に読んでしまいました…！大変だとは思いますが、無理しない程度で、更新頑張ってください！待ってます！ (2020年3月11日 0時) (レス) id: 4024d60599 (このIDを非表示/違反報告)
茅(プロフ) - はじめまして！すごく素敵な作品に出会えて幸せです…！無理しない程度で、更新頑張ってください！ほんとに大好きです〜〜！！ (2020年2月7日 9時) (レス) id: 4da9595fa9 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - めっちゃ面白いです！！大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！楽しみです！ (2020年2月6日 21時) (レス) id: a34d71dbee (このIDを非表示/違反報告)
那々未 - 色葉さん続編ありがとうございます。 (2020年1月17日 19時) (レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2019年11月6日 14時
