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第434話 ページ5

カカシさんがリンちゃんの名前を口にする。するとそれが引き金となったのか、オビトは再びカカシさんに攻撃を仕掛けてきた。


「!A逃げろ!」

「!!」


カカシさんがそう忠告をした直後、オビトの膝がカカシさんの顔に思いっきりめり込む。ゴッ!という鈍い音が響いた。


「…!!」


しかしそれだけではオビトの攻撃は止まず、カカシさんは立て続けにオビトの攻撃をモロに喰らい続けていた。あまりにひどい光景に思わず目を瞑りたくなる。


…こんな時、2人の間に割り込めればいいのだけれど…如何せん今の私がオビトに立ち向かいでもすれば、恐らく5分足らずで呆気なく殺されてしまうだろう。


本当は自分の身を捨ててでもカカシさんを助けに行きたい……でも自分が死ぬのは…それだけは何としてでも避けなければいけない。


なんせサクラと約束もしちゃったし…それに……何よりも… もう二度と、あの人のあんな顔なんて見たくないから。


……でも…だとしても……。


「があ!!」


これ以上、あの人が痛めつけられる姿なんて見ていられない。その一心で、気がつけば私は叫んでいた。


「っ辞めて!オビト!!」


必死にオビトに向けてそう叫ぶ。するとあろう事かオビトは私の声に一瞬ピクリと反応して、なんと本当に攻撃をやめたのだ。


最初は私の言葉が届いたのかと思った。オビトの目の前で、カカシさんが荒く息をする。


「……」

「…クズは口を閉じろと言ったハズだ…死ね…」


…前言撤回。どうやらそういう訳では無いらしい。いよいよオビトはカカシさんにトドメを刺すつもりだ。


…どうする…何とかしてカカシさんを助けないと…!


しかし私が必死に思考を掛け巡らせる一方で、それでもカカシさんはオビトに向けて再び口を開いた。


「オレは…お前との約束を守れなかった。そう…オレはクズだ」

「……」

「だがお前は……木の葉の英雄だ…お前までそうなる必要は無いだろ…」

「……」

「…オビト…」

「…クク…これが現実だ…託した側も、託された側も……この世界で生きながらえた忍はみんなクズになる。オレたちがいい例えだ…カカシ」

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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ぽに(プロフ) - お家でゆっくりする様になり何周かしてます!!お体気をつけて下さい!更新待っています! (2020年5月1日 22時) (レス) id: 38a58bcb90 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初めまして!!凄く面白くて一気に読んでしまいました…!大変だとは思いますが、無理しない程度で、更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月11日 0時) (レス) id: 4024d60599 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!すごく素敵な作品に出会えて幸せです…!無理しない程度で、更新頑張ってください!ほんとに大好きです〜〜!! (2020年2月7日 9時) (レス) id: 4da9595fa9 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - めっちゃ面白いです!!大変だとは思いますが、執筆頑張ってください!楽しみです! (2020年2月6日 21時) (レス) id: a34d71dbee (このIDを非表示/違反報告)
那々未 - 色葉さん続編ありがとうございます。 (2020年1月17日 19時) (レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2019年11月6日 14時

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