第127話 ページ45
「いやー!チャクラの知識もさることながらコントロール、スタミナ共になかなかのもんだ。この分だと…
火影に一番近いのはサクラかなァ…誰かさんとは違ってね。それにうちは一族ってのも案外たいしたことないのね。
あとまさかオレの一番弟子がここまでできないとはなァ…いや実に残念」
カカシさんにそれぞれ煽られる私達三人。
…というかなにそれなんか超ムカつくんですけど……!!
『……分かりましたよ…そこまで言うなら一番弟子の根性見せてやろうじゃねぇか……!!見てろよカカシさん!!カカシさんをギャフンと言わせてやるからな!!』
「おーおーこりゃ楽しみだなぁ」
『絶対信じてないでしょ!!』
……結局その後もこの調子で怒りを露にしながらだったが、なんとか地道に木登り修行を続けた私。しかし何時までたっても一向に上達している気配すら見られない。
『はぁ…はぁ…なんで私だけッ……』
ナルトの木に付いているクナイの傷を見てみる。決して上出来とは言えないものの、しかし最初の頃にに比べればそこそこ登れるようにはなっていた。
それに比べて私の付けた傷跡はナルトの半分にも及んでなどいない。その悔しさにギリィ…と唇を噛み締める。
…私はカカシさんの一番弟子なんだ。本当は他の誰にだって負けるわけにはいかないのに……こんなの、私のプライドが許さない。カカシさんを、失望させたくなんてない!!
そう思い、再び木に挑むもののやはり結果は変わらない。相変わらず四、五歩程度走るのがやっとなくらいだ。
『クッソ……!』
「………」
このままじゃダメだ……責めて、責めてナルトにだけでも追いつかないと……!
もう一回だ!そう思い、再び集中し直しチャクラを足の裏に集め始めたときだった。
「……A!」
突然カカシさんに名前を呼ばれ集中を切らされた。悪気があったわけでは無いと分かってはいたものの、切羽詰まっていたこともあり、集中を切らされたことに対してカカシさんにぶちギレた。
『っあ"ーもー何なの!?悪いけど今は邪魔しないでくれませんか!?』
「違う!…お前、ちょっとこっちこい」
そう言って私に手招きしながら、何故か森の奥へと進んでいくカカシさん。突然訳のわからないことを言い出すわ、集中力は切れさせるわで物凄くイライラしていたが無視するわけにもいかず、仕方がなしに彼の後をついていった。
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです!更新頑張ってください! (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります! (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます!これからも頑張ってください!! (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2017年9月13日 6時