第126話 ページ44
ツラーい修行だと聞かされて身構えていた私達(私以外)に、さらりとそんなことを言ってのけたカカシさん。
「木登りー!?」
「そうだ…あと猿とはちょっと違うな」
「どういうこと?というかそんなことやって修業になんの?」
「まあ話は最後まで聞け。ただの木登りじゃない!手を使わないで登る」
「?どうやって…」
「ま!…見てろ」
カカシさんはそう言うと、印を組み自分の足にチャクラを集め出した。それを不思議そうに見つめる三人。
そしてチャクラを集め終えるなり、カカシさんは何でもない様子で、普段地面を歩く様にスタスタと垂直に木を登り始めた。
その姿を見て愕然とする三人。確かにこの登り方はお猿さんじゃできないね。
その後も原作通り?にカカシさんからこの修行の意図を教えてもらった。そして言い終えるなり早速私達の目の前に四本のクナイを投げてくる。木にどこまで登れたかの印をつけるためだ。
「ンな修行オレにとっちゃ朝飯前だってばよ!なんせオレってば今一番伸びてる男!」
「ごたくはいいから、お前ら早くどの木でもいいから登ってみろ」
そう言われ、早速チャクラを足の裏に集める私達。
…そういやこの修行って確かサクラはあっさりできるけど、逆にナルトとサスケは上手く出来ないんだっけか。ナルトは分かるけど、超エリート君なサスケですら苦戦するだなんて…これってそんなに難しいことなのかねぇ?
そんなことを考えつつもチャクラを集め終えた。
「よっしゃー!!行くぞーォ!!」
ナルトの叫び声を合図に勢いをつけ、一気に木へと駆け上る……!!
ツルッ
『へ!!?』
ゴチッ!!
……はずだった。
『「いっつってェー!!!」』
木に足を駆けた瞬間、ナルトと私は二人して同時にそのまま頭から滑り落ち、思いっきり頭部を強打した。あまりの激痛にナルトと同様、ゴロゴロと地面を転がりまくる。
はぁ!?なにこれめっちゃムズいんだけど!?誰だよ簡単とか言って舐め腐ってた奴!?あ、自分か!!!というかマジでいてぇぇえ!!!
『ぐあぁぁぁ……』
「案外カンタンね!」
私が痛みに悶絶していると、不意に頭上から聞こえたそんな声。声の主は勿論サクラ。涙目で声のする方を見上げると舌をペロッと出しながら、笑顔で木の枝に座っている姿が確認できた。
…いや全然カンタンじゃないんですけどサクラちゃん……!!
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです!更新頑張ってください! (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります! (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます!これからも頑張ってください!! (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2017年9月13日 6時