第94話 ページ5
先程までのあの暗い感情は一体どこにいってしまったのやら。カカシさんやサクラのお陰で、今やすっかり上機嫌である。
ルンルンといった様子で皆の先頭を歩く私。
……すると遠くの方に水溜まりが見えた。それに気づき、少し顔をしかめる。
…そうだ思い出した。まず最初はこの水溜まりから敵が出てくるんだ。
それを思い出すと、これからの自分の動きを少し頭で考える。
…まずカカシさんは絶対に大丈夫だな。確か原作だとちゃんと無事だったし、それにあの人がこんなザコに負けるはずがない。
それなら取り合えず流れに身を任せてみよう。そこから皆の様子を見て、必要最低限に動くのが一番かな…いざとなれば必ずカカシさんは出てきてくれるはずだし。
……よし。まずはそれでいこう。落ち着いて、慎重に……大丈夫大丈夫。
考えをまとめ終えると、皆にも分からないように小さく深呼吸をして自分を落ち着かせる。そうこうしている内に、いよいよ目の前に例の水溜まりが迫ってきた。
一番前を歩いている私はそれをチラッと見、緊張しながら横を通り過ぎる。
そんな私に続いて皆も何食わぬ顔で水溜まりを通り過ぎて行く。
……そしていよいよ皆の一番最後を歩いていたカカシさんが、水溜まりの横を通りすぎた。
……っ来る!
「なにっ!?」
『!!』
突然聞こえたカカシさんの声。その声に反応し、バッと後ろを振り返る。
すると案の定、カカシさんが突然現れた二人の敵忍による鎖みたいなので体をぐるぐる巻きにされていた。
「え!?」
「な……なんだァッ!?」
突然の事態に困惑する皆。当然、目の前の現状を理解するのに必死で身動きなんて取れやしない。
その間に私は次の行動が取れるように一人クナイを取りだし、手に取る。
「……一匹目」
……するとその声が聞こえた瞬間。私達の目の前で、カカシさんの体はあっという間にバラバラに飛び散ったのだった_____
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです!更新頑張ってください! (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります! (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます!これからも頑張ってください!! (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:色葉 | 作成日時:2017年9月13日 6時