第121話 ページ38
*
私がやって来ると共に、掛け布団を持ち上げて私を迎え入れてくれたカカシさん。お父さんか。
『…おじゃましま〜す……』
そう小さな声で呟きながらも、のそのそとカカシさんの布団の中へとお邪魔する。するとカカシさんは掛け布団をかけ直してくれると共に、自分の使っていた枕をわざわざ私に譲ってくれた。
え、なにそのスパダリ。そういや自分の枕こっち持ってくんの忘れてたな…というかアンタ体壊してんじゃないのかそっちが枕使いなよ……
そう思いカカシさんへ視線を送ると、またもや「いーからいーから」見たいな顔して、自分で腕枕してた。だから何も良くないんですけど…
「向こう戻るのめんどくさいでしょ」
『…すみません』
…内心ひっそりと思っていたことを言い当てられてしまい何も言い返せず、仕方がなしにという形で渋々その枕を使わせてもらうことにした。すると相変わらずにこにこと笑っているカカシさん。
「あ、手繋ぐ？」
『繋がねぇわ死ね』
かと思いきやその笑顔のまま突然煽ってきやがった。てかさっきのサクラとの会話聞いてやがったなコイツ…！
それに気がつき恥ずかしさから腹が立ったので、フィッと向こうを向いてやった。
「ごめんってー…
……でもいいよ、ほんとに」
すると先程とは打って変わって結構真面目な、でもそれでいてどこか優しい声色でそう言ってくれたカカシさん。
…んなこと言われたら繋がない訳にもいかなくなるじゃないですか……こーゆーとき、いつもこの人は本当にズルい。
そう思い、照れから来る恥ずかしさゆえに向こうを向きながらだが、片方の手でカカシさんの手を探る。
するとそれに気がついてか、向こうからそっと私の手を優しく握ってくれた。それに対して私もカカシさんの大きな手を握り返す。
そんないつも通りの優しいくて温かいカカシさんの手は、端から見れば細くてきれいな手だなぁなんて思っていたけど、実際に握ってみるとちゃんと男の人の手っていう感じがしてそれに少し違和感を覚えた。
『…カカシさんの手、大きいですね』
「そりゃまぁAに比べればね、大人だし」
『それもそうか……
…ねぇ、カカシさん』
「…何だ？」
『私…本当ににこのままでいいのかな？』
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
