第113話 サクラside ページ30
『ふーっいいお湯だったー！』
「まっ確かにね！」
私のとなりでワシャワシャと頭を拭きながらそう呟くA。
現在は長期任務一日目の夜。私は今Aと一緒にタズナさん家のお風呂を借り終えたところだった。
…本当は一人でゆっくりと今日一日の疲れをとりたかったのだけれど、流石に人数が多いゆえ時間短縮の為という事で、私達下忍(子供)組は性別ごとに二人纏めて入ることになったのだ。
脱衣場を出て、私は一人昼間のことを思い出しつつもAと会話を交わしながら一緒に皆のいる部屋へと戻る。
…あの後、暫くして戻ってきたナルトの様子はどこか変だった。何か、元気がないと言うか…落ち込んでた？結局はそのせいでナルトに何があったのか直接聞くことはできなかった。
ったくナルトの奴、本当に面倒なことばっか増やして…一人で勝手な行動ばっかするからよ！しゃーんなろー！！
そんなことを考えつつ歩いていると、途中でイナリ君のお母さんと鉢合わせた。
「あら、お風呂上がったのね」
『あ、はい！ありがとうございます。とてもいいお湯でした！
にしてもすみません、私達居候みたいなものなのに、先にお風呂頂いちゃったり、色々と気を使わせてしまって…』
すると何事でもないかのように淡々とイナリ君のお母さんとその様な会話を交わすA。社交辞令、というやつなのだろうか…なんかやけに大人な喋り方ね……
「あらそんなの気にしなくていいのよ全然！父さんをわざわざこんなところまで護衛して下さっているんだもの。これくらいはさせてちょうだい」
『いやいや！私達そんな大したことなんて…でも、本当にありがとうございます』
そう言うとにこっと笑みを浮かべたA。一方私はそのあまりのAの大人な対応に驚き、その様子をただ呆然と見つめることしかできなかった。
「ふふっどういたしまして！にしてもほんと、Aちゃんってしっかりしてるわねー」
『えー全然そんなことないですよ！おばさまってばお上手ですね』
「あっはは！そういうところを言ってるのよ！」
そう言って困った笑顔を見せるAの頭をわしゃわしゃと撫でるイナリ君のお母さん。しかし私もおばさんの意見には同意だ。私だったらこんな大人びた対応なんて絶対に出来ない……
今でも思う。前にA本人にも直接言った事があるが、彼女には私達とはまた何処か違った大人びた雰囲気がある…まるで中身だけは本当の大人の様な……
『…ラ……サクラ！』
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
