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第100話 ページ17

*

「……Aはオレの遠い親戚なんだよ。だから木の葉までの道は途中からオレも一緒に同行したよ」


何でもない様子でそう言って私に助け船を出してくれたカカシさん。

流石カカシさんナイスフォロー!!助かったぜ我が嫁よ!!

そう思い、サクラに気づかれないように密かにグッジョブの視線をカカシさんに送った。

…でもそんな易々と親戚設定作っちゃって大丈夫なのか?…でもまぁ取り敢えずはいいか。今のこの状況となっては背に腹は代えられんというやつだ。


「え、そうだったんですか!?だから二人はそんなに親しかったのねー……

?なら先生、Aの住んでた所って何処だったんですか?それにどうしてわざわざそんな遠いところから歩いて?」


すると今度は質問の矢先を私からカカシさんへと移したサクラ。気がつけばナルトとサスケもどうやら私の出生が気になるようで、同じようにカカシさんへと目線を移す。

てかしつこいな君も!ほらもーそんなんだから傍観者増えちまったよ!というかいい加減そろそろ諦めてくれ!そしてとばっちり受けさせてごめんねカカシさん!!

今となってはなんとも口に出せない立場となってしまった私は冷や汗をかきながら、ゴクリと唾を飲み込みカカシさんを見守る。

…一体今度は何と言って誤魔化すつもりなのだろうか……


「……さあな。正直な所、こいつが何処に住んでたのかなんてのも含めて、オレはこいつの出生についてなんて何一つ知らないんだ。その時はオレもこいつも、お互いが親戚同士だなんて知らなかったからな。それに、遠いが故に顔も会わせたことなかったし……

こいつを迎えに行ったときも、火影様からの指令を受けて行ったって感じだったからなぁ……そんでそん時にこいつがオレの遠い親戚だってことを聞かされたんだよ。

歩いてきてたのは……途中からだったし、オレも知らないな。多分金銭的な問題でもあったんじゃぁなーいの」


そう言って何とか適当にはぐらかしたカカシさん。その姿におぉ…と感銘を受けた。


す、すげえなこの人…よく咄嗟にそんなスラスラと都合の良い嘘思いつけるね……一周回って感心するわ。


*

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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです!更新頑張ってください! (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります! (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます!これからも頑張ってください!! (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2017年9月13日 6時

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