傷だらけのマスク男子【BLオリジナル】

◆＊◆ ページ7

「いらっしゃいませ、何名様、で、しょう、か……」
「……」

……どういう状況だこれ。

変な場所にカフェ見つけて、興味本位で店に入って、出てきた店員が……

「ま、マスク男……」
「……」

お互いにびっくりしすぎてなんも言えない。

だって、昨日あんなことがあった上に、二度と話しかけないと思った相手だぞ？驚くだろ……

「ア、アンタ……」
「……まさかこんなとこで会うとはなぁ……何してんの」
「何って、ここで働いてる以外ないでしょ……アンタもなんでこんなとこ来たんだ……」
「……たまたま店見つけて興味本位で入ったんだよ……」
「あっそ……まぁいいや。適当に空いてる席座ってよ」

……相変わらず可愛くない態度だな……一応客なんだけど……

はぁあぁ……本当今日は最悪だ……まさか俺がたまたま入った店でマスク男が働いてるなんて……

……てか、マスク男が働いてんのもびっくりだけど、俺はこのカフェの中身もなかなかびっくりしたよ……

店の雰囲気がすげぇなって……朝から夜みたいに暗い空間だし、客がガタイのいいやつとか、エ ロい服着た女とか、癖の強そうなやつばっかだ……それなりに人はいるし繁盛はしてそうだけど……

なんて、店の観察をしつつ、食べる物を決め、メニュー表を閉じる。

すると、マスク男が来て、だるそうに言った。

「……ご注文は」
「……じゃあ……」

◆＊◆→←◆変な場所のカフェ◆

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