*14*全力本気なクラスメイト ページ15
「カット!!」
めちゃくちゃデカい声で三上が叫ぶ。
うおっふ……びっくりした……さっきの笑い声といい心臓に悪い系の声ばっか出すなよな……ま、三上は美人だからいいや。
「ちょっと、御影くん!最高!本番もこの調子でね!」
「ふふ、ありがとう」
すっげーなー……御影……怖いけど……
「ほら、次樹本くん!」
「え、あぁ……」
ヤバイな、もうそんなとこまで進んだのか……うわぁ、いざとなると緊張する……演技なんかしたことないし!!
台本をめくりながら冷や汗をかく。ふと顔を上げると、光と目があった。
光はニッと笑う。多"頑張れよ"ってことだろう。なんとなく勇気が出た俺は光に"おうよ"という気持ちを込めて同じように笑い返した。
「あぁ、ほら奥山くん!床に寝て!死んだ振り!」
「えぇ、あぁ……」
光困惑してらぁ……練習の割に本格的すぎるだろ……まさかキスシーン(と言ってもする振り)するのか?!いや、さすがに飛ばすか……
「もう!きーもーとーくん!!早く!」
考えてたら、三上さんがえらい至近距離で早く読み始めるように言っていた。
おぉ、うわぁ、近くで見たらもっと美人……
じゃねぇや、台詞台詞……
*15*ついにきた問題のシーン→←*13*可愛い姫と怖すぎる魔女
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作者名:彩鳥ねお | 作成日時:2020年3月18日 14時