色 付 く 世 界 で。【煉獄杏寿郎】

十五 ページ15

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「 本当にすみません…後で言って聞かせますので… 」



『 いえ、お気にさらずに…』





ペコペコと頭を下げる耳飾りの男の子.


先程、絶叫した男の子は頭突きされて蹲っている.

大丈夫なのかな……？
(というか、耳飾りくん石頭すぎないｯ!?)





そういえば、この子達、杏寿郎さんと同じような隊服着てる.

やっぱり鬼殺隊なのかな？





「 あの、どうかされましたか？」


『 君たちって、もしかして 』



「 ウーウー！ 」


「 ん、禰豆子、どうかしたのか？ 」





禰豆子と呼ばれた女の子は、耳飾りくんの羽織を引っ張っている.


妹……、なのかな？

とっても可愛い子だなぁ…
( ちょっと前に木箱の中から出てきた時は驚いたけど…)





「 簪(かんざし)…、これ気に入ったのか？ 」


「 フガフガ！ 」





嬉しそうに頷く禰豆子ちゃん.



その簪をお買い上げしてくれた耳飾りくん.





「 ウーウー 」



今度は私の着物を優しくひっぱる.





『 どうしたの？ 』


禰豆子ちゃんの目線に合わせるようにしゃがんだ.




「 ウーウー！ 」


先程、買った簪を見せては自分の髪を指さしている.





もしかして、結って欲しいのかな？





『 結って欲しいのかな？ 』



そういうと、コクンコクンと頭を縦に振った.





「 禰豆子、お姉さんはお仕事中なんだよ？ 」





しょんぼりとする禰豆子ちゃん.



いやもう可愛すぎる！





きっと、禰豆子ちゃんの髪や目の色が分かったらもっと可愛いんだろうなぁ…





『 …大丈夫ですよ！
禰豆子ちゃん、ちょっと待っててね！ 』





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