十一 ページ11
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勢いで来てしまった…けど…
いざ店を目の前にすると、足が竦んでしまう.
いや、ここまで来たんだから行くしかない、よね.
ふぅと深呼吸をして、扉に手をかける.
『 あれ…… 』
鍵がかかっているようで、扉は開かなかった.
お休みなのかな?
「 今日は休みだよ 」
後ろから声がかかり、肩が跳ねた.
振り返れば美形でキリッとした女性立っていた.
思わず、その姿に見惚れてしまった.
じっと見つめてしまったからなのか、その人は首を傾げた.
その仕草を見て、はっと、我に返り本題を切り出した.
『 あっ…、
あの、こちらで働く人を募集していると見たので… 』
「 ……! 」
ずんずんと距離を縮めてくるその人.
至近距離でじーっと見られる.
少し、怖い.
何も言わずにじっと見てくるから…
「 採用 」
そう、ひとことだけ言いながら
ポンと優しく、私の頭の上に手を置いた.
採用……ってそんなあっさり!?
『 い、いいんですかッ!? 』
「 採用って言ったら採用なの 」
『 …! あ、ありがとうございますッ 』
でも、目のことだけは話しておかないと____
『 あのッ、採用して頂けたのはとてもありがたいことなのですが…、
ひとつだけお伝えしておきたいことが____ 』
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雫(プロフ) - 感動して泣いてしまいました。とても素敵な作品ですね!!これからも応援しています。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ2世 - ハッピーエンドルートを書いて頂きありがとうございます!煉獄さんと主人公が再会して両想いになれたので、嬉しかったし、主人公が色付いている世界を見れて本当に良かったなぁと思います。二人とも幸せになって〜! (2019年11月15日 8時) (レス) id: 66e3f3e997 (このIDを非表示/違反報告)
れこ - 素敵なお話ありがとうございます(ノ_<)もっと煉獄さん読みたいです! (2019年11月15日 4時) (レス) id: f06b0667e0 (このIDを非表示/違反報告)
忠 - コメントしてませんでしたがひっそりと毎日楽しませてもらっていました!素敵な作品をありがとうございました!! (2019年11月11日 13時) (レス) id: ef6d2c5f91 (このIDを非表示/違反報告)
パンな(プロフ) - 切ない…けれど面白かったです!。泣いちゃいました。素敵な作品ありがとうございました (2019年11月10日 10時) (レス) id: 9b4868f67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年10月21日 12時