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志麻くんと帰る途中、ふとこんな事を口にする。
千「志麻くん、Aさんと仲良かったんね。」
志「仲良い、のかは分からへん。
でも、さっきみたいに "仲良し" でいれたのはAが大人やったから。」
千「……つまりは?」
志「俺、昔Aに告白されたん。
で、その時俺は浦島坂田船の活動が大事にしたくて振ってしまったん。
……本来なら絶対気まづいはずなのに。」
ああ、そういう事か。
志麻くんが「"単なる"バ先の先輩後輩関係」と言ったのも、Aさんが志麻くんにだけ優しそうな笑顔でほほ笑みかけるのも腑に落ちた。
それにしても志麻くんがあんな美人を自分から逃すなんて余程その年の浦島坂田船の活動が大事だったのか。
志「センラさんはAの事好きなん?」
千「好きじゃない、って訳でもないです……。」
志「なんなんそれw 素直になりぃやw」
千「好きかも、です。」
志「……そっか。
俺の大事な後輩だから傷付けたら怒る。」
長年、恋愛感情に蓋をしてきたが、Aさんと出会ってからはどうも調子が狂う。
ポーカーフェイスや愛想笑いを見破られたり、千羅よりも先にAさんと出会っていた志麻くんに嫉妬したり。
でも、儚げに俯く志麻くんを見れば、Aさんに未練タラタラなのがバレバレだ。
(これまた面倒な人とライバル関係になってしもうたな……。)
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お砂糖(プロフ) - マリンさん» 返信遅くなりすみません(;;)ありがとうございます!! (2019年11月17日 23時) (レス) id: b2caf16498 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 完結お疲れ様でした!他の作品も楽しみにしてます! (2019年11月9日 7時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:a。 | 作成日時:2019年11月4日 3時