Number7. 【irxs】

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「なんでなのかな〜」って思って、単刀直入に聞いてみた。
まず複数人が苦手って言うなら、無理強いさせるのもよくないからね。

🍣「ずっと1人にこだわってるけど、何か理由があるの？」
🌞「あー…それね…話した方がいい？」
🍣「話せるようなら話してほしいけど…嫌だったらいいよ。」
🌞「いや、いいんだけどね。気分悪くするかもしれないから。」

そう言って、ひな姫は過去のことを話してくれた。
ひな姫が学生の時にはすでにネットが普及していて、いわゆる"ネッ友"なんかもたくさんいたらしい。
それと、ひな姫は色んな所でグループを組んできていた。
でも、その"グループ活動"において、嫌な思い出があるみたいだった。

🌞「…私さ、グループ組んでた時、何回も裏切られてきたんだよね。」

いつもの数倍暗いトーンで言ったひな姫。
話を聞いてみると、すごく辛そうなことばかりだった。
ひな姫ってめちゃくちゃ優しいんだけど、それが裏目に出たりとか。
とにかく、言葉にするのも嫌なことを、たくさん経験してきた。

🌞「だから、グループを組むのが怖くて…私は"1人"が良いって気付いた。」
🍣「…そっか。今までずっと誘ってきたけど、やっぱり怖い？」

そう聞いてみると、少しの間黙っていたひな姫。
何かを考えているようだった。

🌞「ううん、ないくんたちは怖くない。…でもやっぱり、"グループ"は怖い。」

俺たちが信じられないんじゃなくて、グループが信じられない。
ひな姫はそう言った。
他のメンバーも言ってたけど、そのころはグループが出来ては解散、を繰り返していた。
だから、信用しづらいだろうし、やっぱり怖かったんだと思う。

🎲最後の説得

そんなこんながあって、ないこは"次がラスト"って決めてた。
辛い思い出を掘り返すことになるかもだし、無理矢理は良くないから。
だから、ないこは最後の説得にした。

🍣「ひなちゃん、これで最後。…入って、くれませんか？」

"最後"と言ったとき、ひな姫がハッとしていた。
そして、しばらくの沈黙。
「さすがにダメかな」って思って、引き下がろうとした時。

🌞「…そうだね、楽しそう。私、いれいす入る！」

ニコッと笑って言ったひな姫。
思わず「は？」って言っていた。

🌞「グループはまだ怖い。でも、ないくんと…みんなとやる活動が、楽しそうだから。」

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