ep.9 ページ37
🐻くんのことならなんだってしってる兄の🦇くん。
ふたりの頼れるお父さん🦔
**
慎太郎side
''にいには慎太郎の笑顔が大好きだよ。''
まだいいこと悪いことの分別もつかないぐらい小さな頃、年の離れた兄がそう言って頭を撫でてくれた事を今でも覚えている。
反抗期を迎えてしまった俺は昔のように甘えることなんてできっこないけど、
時々少しだけ、昔のことを懐かしく思う。
訳あって今は兄と暮らせてはいないけど…。
優「しんたろう、慎太郎、そろそろ起きなさい」
懐かしい幸せな夢から俺を現実に連れ戻したのは聞きなれた声、父さんだった。
「…わかってるよ…、」
優「もう、そう言って起きないんだから、ほらはやく、」
布団をめくられ、まだ春前の寒い空気で一気に目が覚める。
「はぁ、うざ、」
優「父親に向かってなんだよ！ほら早く準備して学校行くよ。送ってくから。」
「え？今日出社だっけ？」
優「いや、病院いく。昨日から大我、あんま具合良くないみたいでさ」
「は、兄ちゃんどうしたの、」
優「熱だってさ。季節の変わり目だしな。」
兄ちゃんは生まれつき体が弱かった。
昔から季節の変わり目にはすぐに熱を出して寝込んでしまうし、特に肺が悪いから、今でもこうして入院してしまうことがある。
今回はなかなか調子が戻らないみたいで、もうかれこれ二ヶ月は病院にいる。
「俺も行く、」
優「ダメだよ、出席危ういんだろ？松村先生から連絡来たんだぞ？」
「うるさい、いいよ一人で行くから。」
優「おい慎太郎！」
口を開けば学校に行きなさい、喧嘩をやめなさいって、
そんな父親にイライラして、思わず家を飛び出してしまった。
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rem - 更新うれしいです！続きまってます！ (4月12日 8時) (
レス) @page28 id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 更新待ってます！ (2024年5月14日 2時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新楽しみにしています (2024年2月25日 14時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
なる - 更新うれしいです！ありがとうございます！ (2023年11月15日 20時) (レス) @page26 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
yun - 気長に楽しみにお待ちしております！いつも更新ありがとうございます :) (2023年8月12日 11時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2023年7月6日 23時
