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屋敷しもべ妖精がいないと家の中がどれほど汚くなるのか、身をもって知ったドラコ。
もとから勤勉なタイプではあったので、Aが外出している間に自分が気になっているところは掃除しているという、何とも献身的な姿を見せてくれるようになった、
「…あなたいつからそんな風になったの？」
「君は僕の母上か？」
まるで親鳥がひなの成長に驚くようなAの表情に、失礼なと顔をしかめるドラコ。
あくまでも必要に迫られているからやっているだけだという彼だが、彼のご両親はあれでいてなかなか厳しいタイプの人間だ。
ドラコをかっさらってしまった側の人間としては、複雑だがそれでもAはドラコとのこの二人だけの生活を楽しんでいた。
今日は食卓に珍しく二人が揃った。
明日は学校に向かわなければならない日。
電車で使うのはやめて暖炉で行こうと事前に打ち合わせしていた二人は、最後の晩餐を楽しんだ。
「しかし、変なものだよな…」
「何が？」
「逃げているはずなのに、僕は悪い気はしなかった。」
「そう？
私は外に出ていることが多かったから、ひやひやしていたけれどね。
ドラコもありがとう。
魔法省に連れて行ってくれたり、いろいろと危なかったのに危険な目に合わせてしまって…」
「別に今に越したことじゃない。
去年、君からあの提案をされてからこうなるんじゃないかと思っていたんだ。」
ドラコはそう言って口に夕飯の一切れを含んだ。
Aは少し居心地が悪そうに視線をそらした。
一年前、両親と再会し、ローズを眠らせたその足でAがドラコと会ったのは一つの目的があったからだ。
それはとても一人ではできないこと。
ポリジュース薬が入った瓶を片手に、Aはドラコの耳元にそっと耳打ちをした。
「これから先、私と入れ替わる生活を続けてほしい。」
「とてもじゃないけど一人じゃ手が回らない。
父を欺きたいの。
お願い。」
その言葉に、ドラコは一瞬迷ったもののその願いを聞き入れた。
それから互いに情報を共有し始めながら、互いに互いの変装をすることで、お互いの置かれた立場を共有し始めていたのだ。
時にはスリザリンである彼がAの部屋で一夜を過ごさなければならなかったし、
Aは死喰い人としてドラコの顔で動かなければならない時もあった、
何よりもスネイプと対峙した時が一番厄介だっただろうか。
おかげで隠し事が全部ばれて、さすがのAもあれには焦った。
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イライザ(プロフ) - ルリさん» お返事遅れてすみませんでした、ありがとうございます｡色々な作品の中でも印象にの子たのが印象に残ったのが幸いです、不定期ではありますが新しく物語を始めました｡またそちらでもお会いできたら幸いです｡ (2021年3月15日 2時) (
レス) id: d70a88eee0 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 初めて感動しました。とても素晴らしい作品だと思います。言葉では表せないです。色々作品を見てきましたが、自分の心にすごく刺さって、感情移入しました。もっとイライザさんの作品を見てみたいと思いました。素晴らしい作品を読ませて頂きありがとうございました (2020年12月16日 15時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - 鈴猫さん» お返事が遅れてすみません、ありがとうございます、ここまで長く続けて来られたことに感謝です。本当にありがとうございました！！ (2020年7月20日 23時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - すごく面白かったです。主人公の最後は思わず涙が流れました。どんな最後にしろhappyかbadなのか、それは人それぞれなのですが凄く良かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年4月17日 6時) (レス) id: c2b147e245 (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» これで書かないのはちょっとなあと思いながら、書いていました。正直後悔はしていません。でも泣いたという言葉をもらえただけで、自分の中で気になっていたモヤモヤが貼れました、ありがとうございます。if話では精一杯幸せに書くのでご覧ください。 (2020年4月14日 23時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年11月22日 13時
