だって、俺のでしょ。〜SEHUN〜

冗談じゃない ページ34

＊




グッと近寄ると
私の顎を、人差し指で持ち上げる。



SE「見えますか？」



見えすぎるわっ‼‼
見えすぎて、もうっ.......



バシッ‼



『変態っ‼』



指まで細長い、セフンくん。
その手を払って
彼に背中を向ける。


もうっ.....


自分で分かるんだよ。
顔が赤くなってんの.....

絶対に、さっきより赤いんだ
王子に会った時より赤い。



SE「変態でいいですけどー」


『ど、ど変態‼』


SE「ど変態でも、うん。いいです。」




何なんだよ、この人。


帰れない。
私のすぐ後ろに居るって気配で分かるから
この真っ赤な顔の色が引くまでは
振り向けない。



『いいから......ほっといてよ。』


SE「.......」



あれ.....？


気配なくなった？？



そーっと振り向くと、細長い彼は居なくて
鞄を手に取ると
急いで店を出ようとした。



SE「ちょっと‼Aさんっ‼」


『へ？』



げっ‼
レジにいた‼‼


焦って逃げようとすると
さっきのセフンくんの声で、店内がザワザワし始めていた。



まさか.......



SE「叔母さん。これ、後で取りにきます。」



セフンくんだって、バレー......



冷や汗が背中を伝う。
だって、セフンくんが私に向かって歩いてくるから。
気づいたファン達が、私まで気にし始めてる。



『こ、こないで(口パク)』


SE「行きましょう？」



口パクは伝わらない.....
と言うか、関係なしに
細長い目を三日月にさすて、私に手を差し出す。



『は、は？』


SE「いまだけ、信じて。ね？」



ギュッと繋がれた手は
いきなり引っ張られて、脳が少し揺れた気さえする。






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