だって、俺のでしょ。〜LUHAN〜

眼鏡の人 ページ16

＊



ふんっ！

オッパなんか、一生リコオンニの金魚のフンでいたらいいんだからっ！！

馬鹿馬鹿！
もう知らない！！



「ねぇ。」


『オッパなんか禿げちゃえばいいのに！！』


「え？笑」



振り返ると
ADさんみたいな、メガネの男の人がいて
思わず口を塞いだ。



眼鏡「大丈夫？」


『す、すいません.....』


眼鏡「いや、いいよ 笑 少し頼みたい事があるんだけどいいかな？」



メガネに、ポロシャツ。
首からパスをぶら下げて、いかにもスタッフって感じの人に頼まれて
控え室のずーっと奥にある物置に
荷物を取りに.....



眼鏡「ここだよ。1人じゃ大変だし、僕も手伝うから。」



だって、パスって
スタッフ以外には、配布されないと信じて疑わなかったから。



カチャン



『荷物、どれですか？沢山あるなら応援たのみ...』


眼鏡「そうだね....じゃあ取り敢えずそこに座ってくれる？」


『へ？』



ダンボールやら、小道具やら.....
山積みになった端には
パイプ椅子が一脚。

荷物取りにきたのに
何で、座るの？



眼鏡「早く！！座れ！」


『荷物取り 「いいから座れっ！！」



突然の事に、手が震えて
言われた通りにするしかなく
恐怖で混乱する。



眼鏡「準備するから、動くなよ。」


ドアの横にあった
茶色のボストンバックを開くと

ああでもない....こーでもない....
1人でブツブツ言い始めて
たまに私に振り返ると
不気味に笑う眼鏡の男の人。




怖い


危険



頭に浮かんだ文字に、今更気付いた。




眼鏡「これにしよう。」


そう言って目の前に出されたのは
アイドルが歌番組で着てそうな
フリフリでピチッとしたワンピース。






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