4話 ページ4
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その日から、毎朝バス停に着くたびに、金髪の男子とは会釈をする仲になった。
涼太も一緒に会釈をしていて、なんだか私繋がりで仲良くなっている気がして、むず痒く感じた。
毎朝会う彼だが、実は帰り道で遭遇したことは一度もない。
それもそのはずで、水色のエナメルバックを持った彼は部活に所属しているらしい。
サッカーボールのキーホルダーもつけていることだし、きっとサッカー部なのだろう。
それを発見してからは、今までは思いもしなかった、学校でも会ってみたい、という感情が湧いた。
友人と昼食を済ませ、私は校内を散策する。
友人も暇らしく、彼を見つけられたら見つける、とかいう曖昧な目標を持つ私を面白そうな目で見ながら着いてきていた。
特に何かあてがあるわけでもないが、もしかしたら会えるんじゃないか、なんて歩く。
しかしそんな上手くいくはずがなく、結局は校舎を一周し、教室へ戻ってきてしまった。
そんな時、ふと隣のクラスがドッ、と騒がしくなる。
なんだろう?と友人と共に野次馬をしに行けば、人集りでほぼ見えなかったのだが、その人の中心には、あの鮮やかな金髪がちらりと見えた。
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イオ(プロフ) - ウルフ・レトさん» ウルフ・レトさんコメントありがとうございます!そういっていただけて嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございました! (2021年11月29日 17時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 完結おめでとうございます!ふと、目に入って読んでいたら気づけば、あとがきまでいってました。文書の書き方といい、全てに惚れました。そしてkn さんがカッコよすぎです…! (2021年11月29日 16時) (レス) id: 284db47999 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - チャコさん» チャコさんコメントありがとうございます!続き待っていてくださいね! (2021年11月26日 6時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - この物語のknさん好きです!続きが楽しみ! (2021年11月26日 6時) (レス) @page7 id: db343170a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオ | 作成日時:2021年11月23日 12時