. ページ35
A side
息が整ったのかマンちゃんは、そそくさと私の横に寄ってくると肩がくっつきそうな距離に座り直し、無言で空を眺める。
マンちゃんを見ていた私はそれにつられて一緒に空を見上げる。
空に浮かぶ星と一際輝く月は、マンちゃんが迎えに来てくれたあの日と何も変わっておらず、思わず笑みが溢れる。
そんな私に気がついたのかマンちゃんは後ろについていた手を伸ばした膝の上にだらん、と置き、話し始めた。
os「あのさ、A。その...最近全然構ってやれへんくて、ごめんな」
そう言うマンちゃんは申し訳なさそうな表情で、私の頭の上に優しくポン、と手を置き、撫でる。
私に向けられたその表情は偽りなどではなく、私に中にキチンと彼の
同様に、彼に撫でられる事で頬が緩む私の
私のそんな笑みを見たマンちゃんはスッと私から視線を外し、頭から手を下ろす。
私は頭の上から温もりがなくなったのを寂しく思いながらも、彼の話を促す。
os「そんでな？俺、グルッペンに相談してん。
......Aと、一緒の部屋に出来んか？って」
勿体ぶるように話を再開した彼は沈黙を置いたのち、私の瞳を再び捉えると、ニヤッと笑ってそう言った。
えっ？
そう間抜けな声が溢れ、脳では彼の発した言葉を一生懸命理解しようと噛み砕く。
一緒の、部屋......って一緒！？
私は、やっとマンちゃんの言葉を理解し、下に向いていた視線をバッと彼の方に向ければ、彼は、嫌やった？と聞いてくる。
その言葉に私は慌てて首を左右に振れば、マンちゃんは安心したような表情になる。
os「よかった。これで嫌！とか言われたらどうしよかと。あぁ、ちなみにグルッペンには許可貰えたで」
私の反応に顔を綻ばせた彼はなんでもない様にそう言うと、体を完全に私の方へと向けてきた。
それにつられて私も体を向け、向き合う形になる。
os「A...
...これからもずっと、俺と一緒にいてくれませんか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ReiHeta(プロフ) - イオさん» 大丈夫です。出来てますよ^^*これからもよろしくお願い致します (2021年3月19日 16時) (
レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 申請ありがとうございます！友達申請のシステムをまだうまく理解していないので、出来ているか不安ですが、宜しくお願いします！！ (2021年3月19日 16時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - イオさん» こちらこそよろしくお願い致します。友達申請させていただきます。 (2021年3月19日 13時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - ReiHetaさん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますね！！ (2021年3月19日 13時) (レス) id: d37811f059 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - これから新作出るとの事なので、追いかけます (2021年3月19日 12時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イオ x他1人 | 作成日時：2021年2月23日 9時
